思春期の子供に更年期を理解してもらうには?子供に更年期について伝える際に気をつけるべきこと
更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
以前、「更年期を周囲に理解してもらうための秘訣」という内容をご紹介しましたが、たまに「思春期の子供にはどう伝えていけばよいのか」というご相談があります。
今日はそんな内容をお伝えします。
思春期の子供は更年期をどう理解する?
思春期の子供は、自分自身の体や心の変化に戸惑い、悩んでいることが多いものです。そんな時期に、母親が更年期を迎えると、子供はさらに不安や混乱を抱える可能性があります。
子供が更年期を理解するためには、まずは、更年期とは何かを正しく理解することが大切です。そのためには、母親が自分で更年期について学び、子供に伝えることが重要です。
子供に更年期について伝える際に気をつけるべきこと
子供に更年期について伝える際には、以下のことに気をつけましょう。
①子供の理解度に合わせて伝える
子供の年齢や発達段階によって、理解できる範囲は異なります。子供が理解できないような難しい言葉や概念は避け、具体的な例やイラストなどを用いてわかりやすく伝えましょう。
②偏った情報を与えない
更年期は、ホルモンバランスの変化によって起こる自然な現象です。子供に「更年期は辛い」というイメージを与えないように、偏った情報を与えないように注意しましょう。
③子供の意見や感想に耳を傾ける
子供は、母親の更年期を自分のことのように感じているかもしれません。子供の意見や感想に耳を傾け、不安や心配を解消できるようにサポートしましょう。
子供と更年期について話す機会を設ける
子供と更年期について話す機会は、普段の生活の中で、自然に設けるのがおすすめです。例えば、テレビや雑誌で更年期に関する番組や記事を見かけたときに、子供に「これって知ってる?」と話しかけてみましょう。また、母親自身が更年期の症状を感じたときに、子供に「最近、こんなことがあって」と相談してみるのもよいでしょう。
子供と更年期について話すときのポイントは、以下のとおりです。
①無理に話さない
子供が興味がなければ、無理に話さないようにしましょう。子供が興味を持ったら、自然に話を切り出すようにします。
②子供のペースに合わせる
子供は、自分の気持ちをうまく表現できないこともあります。そんなときは、子供のペースに合わせて、ゆっくりと話を聞いてあげましょう。
子供が更年期を理解することで得られるメリット
子供が更年期を理解することで、以下のようなメリットがあります。
① 母親と子供のコミュニケーションが円滑になる
子供が母親の更年期を理解すれば、母親の変化を受け入れやすくなり、コミュニケーションが円滑になります。
②子供が母親をサポートできるようになる
子供が母親の更年期を理解すれば、母親をサポートできるようになり、母親の負担を減らすことができます。
③子供が将来の自分の更年期に備えられる
子供が母親の更年期を経験することで、将来の自分の更年期に備えることができます。男の子であればパートナーが更年期になる可能性にも備えられます。
更年期は、誰もが通る自然な現象です。子供と更年期について話し合い、理解を深めることで、母親と子供の両方が、更年期を乗り越えるための力を身につけることができるでしょう。
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
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