【更年期】「こんなに辛いのに、辛さを理解してもらえない…」周囲から理解を得るための秘訣
更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
更年期は、女性の人生において必ず訪れる、ホルモンバランスの変化によって引き起こされる身体的・精神的症状のことです。更年期の症状は人によって異なりますが、主な症状としては、ほてり・発汗、動悸・息切れ、めまい・立ちくらみ、頭痛、肩こり・腰痛、イライラ・不安、うつ、不眠などが挙げられます。
更年期の症状は、生活に支障をきたすほど重くなることもあります。また、更年期の症状が原因で、周囲の人々とのコミュニケーションに困難が生じるケースも少なくありません。
そこで、更年期の女性は、周囲の理解を得ることが大切です。周囲の理解を得ることで、症状を理解してもらい、サポートしてもらうことが可能になります。
そこで、今回は、更年期に周囲から理解を得るための秘訣についてご紹介します。
1. 自分の症状を正しく理解する
まずは、自分の症状を正しく理解することが大切です。更年期の症状は、人によって異なりますが、代表的な症状については、インターネットや書籍などで調べておくとよいでしょう。
また、婦人科や心療内科を受診して、医師に症状を相談することも大切です。医師から症状の説明を受けることで、自分の症状が更年期によるものなのか、他の病気によるものなのかを正しく理解することができます。
2. 周囲に症状を伝える
症状を理解したら、周囲に症状を伝えることが大切です。家族や友人、職場の同僚など、日常的に接する人に、症状について伝えましょう。
ただし、いきなり「更年期でつらい」と言うと、相手が驚いてしまうかもしれません。まずは、軽く「最近、ちょっと体調が悪い」などと伝えて、様子を見てみましょう。
症状が重い場合は、具体的にどのような症状があるのかを伝えることも大切です。また、症状が原因で、どのような困りごとがあるのかを具体的に伝えましょう。
また医師から言われた内容を伝えることは相手が「医療従事者の言うこと」として耳を傾けてくれやすくなります
3. 理解を求める
症状を伝えたら、理解を求めましょう。周囲の人が、あなたの症状を理解してくれると、症状に対するサポートをしてくれる可能性が高まります。
具体的には、以下のようなことをお願いするとよいでしょう。
- 症状が重いときは、無理をせず休ませてほしい
- イライラや不安が強いときは、話を聞いてほしい
- 身体的・精神的な症状で困っているときは、助けてほしい
また、周囲の人が、あなたの症状を理解するために、どのような情報が必要なのかを聞いてみましょう。
4. 自分自身を大切にする
周囲の理解を得ることも大切ですが、自分自身を大切にすることも大切です。更年期の症状は、自分の体と心の変化によって引き起こされるものです。
そのため、無理をせず、自分の体と心の声に耳を傾けましょう。休息をとったり、ストレスを解消したりすることが大切です。
また、更年期の症状を乗り切るために、自分なりの対策を立てることも大切です。例えば、温かい飲み物を飲んだり、運動をしたり、ヨガやリラックス法を実践したりするのもよいでしょう。
まとめ
更年期周囲の理解を得ることは、更年期の女性にとって大切なことです。自分の症状を正しく理解し、周囲に症状を伝え、理解を求めることが大切です。また、自分自身を大切にして、更年期を乗り切りましょう。
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
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