腹筋運動で首が痛くなる人はぜひやって!負担が少ないから続けられる【腹筋ほぐし】

 腹筋運動で首が痛くなる人はぜひやって!負担が少ないから続けられる【腹筋ほぐし】
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腹筋運動にチャレンジしてみると、どうしても首が痛くなってしまう人は、ある部分をかばって首が頑張りすぎている可能性があります。

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腹筋で首が痛くなる理由

腹筋運動で首が痛くなる人はお腹や胸を丸める力が弱いため、上体を起こそうとする時にお腹や胸の代わりに首ばかりが動いてしまい、首に過剰な負担がかかっているかの背性があります。これを代償運動と言い、ある動作をする時に本来動かしたい部位以外の部位で補って動いてしまうことを指します。

モビリティ関節 スタビリティ関節
イラスト:イラストAC×Canva

関節には動きの安定のために使うべき関節(Stability関節)積極的に動かしたい関節(Mobility関節)があります。肋骨に覆われている胸椎は積極的に動かしたい関節ではあるのですが、肋骨に覆われているのでどうしても硬くなりがちです。

胸椎が硬いと首の代償運動が頻繁に起きやすいと言われています。逆を返せば、胸椎がうまく動くようになればそれと連動してお腹も丸めやすくなり、腹筋運動をする時、頚椎に負担をかけずに上体を起こすことができるようになります。

負担なく動くために大切なこと

丸まる動きをスムーズにするには筋肉に伸縮性を持たせる必要があります。つまり、丸まりたいからと縮める動きばかり練習するのではなく、伸ばして縮めるという往復運動を取り入れるのが近道です。背中に高さを出して胸椎を動かすことで胸椎まわりの筋肉がほぐれて可動性が良くなり、さらに、高さがあることで上体を起こすという動作がしやくなります。

負荷を減らしながら身体の使い方を脳にインプットして成功体験を積み重ねることで、脳がこの動きは得意と認識してくれます。腹筋運動がまったくできない人も、身体の使い方や感覚を自然と体得することができますよ。

腹筋運動が楽になる腹筋ほぐし

 

<やり方>

ほぐし腹筋
photo by Yukari Takayama

1)背中にローラーか丸めたバスタオルなどを当てて仰向けになり、膝と足の間は拳一個分くらい開いて膝を立てておく

2)両手を頭の後ろにそえて、息を吸いながら両肘を開く

3)息を吐きながら両肘を軽く閉じて、お腹とみぞおちを引き上げながら胸を丸めて頭を床から浮かせる

4)呼吸に合わせてこの動作を繰り返す

ローラーを背中に当てる場合は、頭を床におろす時に顎が上がり首の後ろに負担がかかることがあります。その場合は頭の下にも高さを出して背骨を反りすぎないようにしてください。

胸を反らす時も丸める時も首だけがポキッと折れたように動かないよう、首は常に背骨の延長上で自然なカーブを描いて動かすイメージを持って行いましょう。動かすうちに胸椎がほぐれて可動性が良くなり、上体を起こす=身体の前側を丸めるという動きに慣れていきますよ。

 

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高山ゆかり

高山ゆかり

ヨガインストラクター。【姿勢と自律神経を整え健やかに】 をコンセプトに活動。長年の運動不足により体調を崩したことをきっかけにヨガを始める。ヨガに筋膜リリース、ピラティスを取り入れることで硬かった体がほぐれ、インストラクターの資格取得に至る。福岡市内のスタジオ、自宅にてヨガレッスンを行う。RYT200/チェアヨガ/ピラティスインストラクター/アロマテラピー検定1級。プライベートでは2児の母。



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