【ミドル世代座談会】スマホの文字が見えない…避けられない「目の老化」いつから感じた?対策してる?

 【ミドル世代座談会】スマホの文字が見えない…避けられない「目の老化」いつから感じた?対策してる?
イラスト/鈴木七代

40代に入ると、誰もが今までになかった体の変化を実感するようになります。目のエイジングである「老化」もその一つ。なかなか認めたくないのが本音ですが、老眼を実感したときの状況や対策について、40代~60代の女性4名にうかがいました。

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今回お話いただいたのは…

■Yさん(46歳・ヨガインストラクター)最近老眼を感じる。LINEのトークの既読と時刻が読めなくなった。
■Mさん(57歳・ヨガインストラクター)40代半ばで書類が読みづらく老眼に気づく。即老眼鏡を購入。
■Sさん(53歳・ヨガインストラクター)45歳頃からで、老眼の進行は早いという自覚。子供の顔がぼやけて老眼を認識。
■Kさん(65歳・アルバイト)老眼のスタートはゆっくりめ。仕事で数字が見えにくくなり老眼を実感。

自覚年齢はさまざま。40代で見えにくさを感じる人も

― みなさんが老眼を自覚したのは、何歳くらいですか?

K:私は割と遅めで60歳手前でした。アルバイト中に書類を見ていたら、数字の3.6.9が見えづらくて「ん?」となったんです。息子夫婦が隣に住んでいて、苗字が同じなのでお嫁さんの荷物が私の所に届くことがあり、宛名がよく見えず開封したらお嫁さんの荷物だったこともあります。あと、ピンクのペンでマーキングした文字が見づらいと感じることもありました。そうした小さな失敗が重なって老眼を自覚し、仕事や家で書き物をするときは老眼鏡をかけて、車の運転時は遠くが見える眼鏡をして使い分けています。

S:私は早いほうで46歳くらいです。年齢の割に子供がまだ小さくて、子供って顔をすごく近くに寄せてくるんですね。近くに寄ってきて喜んでいる子供の顔がぼやけたと感じたとき、これって老眼かなと思いました。子供にはママの所にくるときはお顔を離してね、と言っていました。老眼鏡に抵抗がありかけるのを我慢していたけど、スマホを見る時間が増え、本も読むし、近視でもあるので手元の小さな文字が見えるようにコンタクトの度数を強くしました。そうしたら一気に老眼が進んでしまい、今では老眼鏡を持ち歩かないとスマホの文字が見えません。

Y:老眼かなと思い始めたのは昨年くらいなので、45歳のときです。インスタで定期的に朗読をしているのですが、文字が見えづらくなってきたんです。最初は疲れ目かと思ったけどずっと続いているし、夜に車の中でLINEのトーク画面の「既読」と携帯の時刻がまったく見えなくなり、時刻がわからないからお迎えの時間に遅れたり、早く行きすぎたりすることが増えました。私がヨガを教えている生徒さんに、「画面をスクショして拡大して見てください」と教えてもらい、「先生も老眼が始まりましたね」と言われて自覚が芽生えました。

M:私も45歳くらいです。ヨガインストラクターの他にも仕事をしていて、重要な会議の資料のフォントが小さくて、手元から離さないと読めない自分を発見しすぐに老眼鏡を作りに行きました。兆候はもっと前からあって、目が疲れやすく、スマホを見る時間が長かったのも原因かと感じています。今使っている老眼鏡は10年くらい買い換えていないので、進行はしていないと思います。

老眼
イラスト/鈴木七代

― スマホの文字が見えづらくなるのは、みなさん経験ずみかと思います。ほかに、老眼になって不便さを感じるのはどんなときですか?

S:たとえば、オンランのヨガクラスで、生徒さんのポーズをしっかり見たいとき。画面に寄るとぼやけて、引くと見えないし、どうしたらいいかわからなくて。今は横に老眼鏡を置いておき、しっかり見たいときはかけるようにしています。

M:暗いところだと小さな文字が見えづらいので、最近は100均で売っている小さな懐中電灯を常備し、電気を消すシャヴァーサナ中とかに使っています。

Y:ヨガスタジオの時計が小さいとぼやけて見えない……。小さい時計を持参して自分の近くに置くようにしています。

K:運動中に不便さを感じることはありません。でも、Amazonプライムを見始めるとずっと見ちゃうんですね。そうすると朝起きたとき目がくっついて開かない(笑)。目の前がぼやっとしています。そこまで見るかというくらい見てしまう。

老眼鏡はファッション感覚でおしゃれに楽しんで

― 老眼と上手くつき合っていくために、心がけていることはありますか?

S:老眼鏡はかけたくなかったけど、かけないと目が疲れてしまい、そうすると頭も疲れて首から上が重たくなってしまうんです。子供が学校からプリントをたくさん持ってくるけど、読みたくなくて締め切りを過ぎてしまい子供に何度謝ったことか。近視と乱視もあるので、休みの日はコンタクトをせず裸眼で過ごし、見たいものがあるときは近視の眼鏡をかけて、目を休ませる日を多くしています。目の中にコンタクトという遺物を入れると疲れると思うので。老眼鏡は気に入った色や形のものを選び、周りの人が見ていかにも老眼鏡と思われないものを選ぶと、気持ち的に明るくなれます。

M:強いこだわりはないけど、老眼鏡は好きなフレームを選びました。車に乗ることが多いので、UVカットのサングラスを使い初めたら目が疲れにくくなり、調子がとてもいいです。

サングラス
イラスト/鈴木七代

Y:近視の眼鏡をかける時間を増やして、目を休めるためにコンタクトをしないで過ごす時間を増やすようにしています。

K:陽射しが強いと目にもダメージがあるのはわかるけど、私の場合、サングラスをするとキツイ印象になってしまうんです。でも、フレーム次第で印象が変わるかもしれないので試してみたいです。

― 老眼鏡以外に実践している老眼対策があれば教えてください。

K:眼精疲労を感じたら冷水で目を洗い、側頭部をマッサージすると視界がパッと明るくなるのを感じます。

Y:愛用しているのは、レンジで温めて繰り返し使えるホットアイマスクです。使い捨てタイプも便利ですよ。目がすごく楽になる。目の周りのツボ押しもやりますし、休ませるのが大切だと感じています。

ホットアイマスク
イラスト/鈴木七代

M:目の周りにはたくさんツボがあるので、私もテレビを見ながら押しています。あとは自然の緑を見ると目がリラックスして焦点が定まります。

S:キャンプに行ったときは遠くを見るようにします。それだけでも目の疲れが取れる気がして。ツボ押しもやるし、手のひらをこすり合わせてまぶたの上にのせると目の緊張がゆるんでいくのを感じます。

気になる症状があれば眼科医に相談し、早めに適切な対処を

―家族や友人、または眼科で老眼や目の健康について相談したことはありますか?あれば役に立ったアドバイスをシェアしてください。

K:白内障と緑内障も気になっていて、眼科で治療法はないと言われたんです。でも別の眼科では飲み薬で治せるという話もあり、必要があれば薬を使うことも大事だと感じています。

Y:母が白内障の手術をしましたが、時間が経つともとの状態に戻るみたいです。生徒さんの中には眼鏡を上手く使って手術をしないで過ごしている人もいます。

S:主人から老眼のための針治療を勧められました。以前から鍼灸師にかかっているので、その先生にやってもらいたいと思っています。

M:私の周りに老眼の人は少なくて、あまり話題になりません。少し前に目がゴロゴロして眼科に行ったらドライアイと診断されました。目薬をさしたら改善しました。

K:みなさんの中で飛蚊症の方はいますか?私は飛蚊症も気になっています。

Y:10年以上前からありますよ。

S:気になるときとならないときがあるけど、私も飛蚊症です。何が原因かわからないけど。

M:みなさんに質問ですが、目の健康のために食べ物で気をつけていることはありますか?ちなみに私はブルーベリーを食べるようにしています。

Y:目のために食べ始めたわけではないけど、20種類くらいのオーガニックの素材を使ったハーブを飲むようにしています。アルギナインとクロロフィルが血液をサラサラにして、加齢で収縮する血管を広げる働きがあるとか。飲み始めたら目の疲れが和らぎ、飲み続けると視力が上がると言われています。

K:ドラッグストアで売っている目の血流を良くする医薬品を飲んでいます。目が見えなくなると生活の質が下がるので、ブルーベリーも食べています。

S:老化防止にいいと言われるモリンガの入ったティーバッグを煮だして飲んでいます。老化に効いているかわからないけど、せめてもの抵抗で続けています。

― 最後にこれから老眼を迎える人たちに、みなさんからアドバイスをお願いします。

S:老眼を早めたくなければスマホの見過ぎに気をつけて、見るときは適度な距離をとることをおすすめします。あとはマッサージなどの対策をコツコツ続けると、結果は自分の体に返ってくると思います。

Y:五感すべてが心地よくて違和感がない状態が理想的。それが自分だけでなく周りの人の幸せにもつながってくるので、たかが老眼と思わず違和感があれば素早くキャッチし、適切な対処法を見つけてほしいです。

K:寝る前はいつまでもスマホやテレビを見ないこと。目が見えなくなると考えるだけで怖いので、酷使しないように気をつけて。老眼鏡やサングラスも必要に応じて躊躇なく使っていと思います。

M:40歳を過ぎたら自分を労わる習慣をつけましょう。1分でもいいから目を閉じる時間を作るとか、遠くの景色を眺めるとか、休む時間を作ると全然違うと思います。

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取材・文/北林あい

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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