「最近眠くて仕方がない…」これってメンタル不調?秋の眠気とメンタルヘルスの関係とは|専門家が解説

 「最近眠くて仕方がない…」これってメンタル不調?秋の眠気とメンタルヘルスの関係とは|専門家が解説
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石上友梨
石上友梨
2023-10-08

少しずつ涼しくなってきて秋の気配を感じるようになりましたね…しかし、なんだか最近やたら眠気や疲れやすさを感じる…そんな悩みはありませんか?今回は秋の眠気とメンタルヘルスについて解説します。

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寒い季節に眠気を感じる理由

私たちが冬季に眠気を強く感じることは比較的一般的です。これにはいくつかの理由が関係していますのでご紹介します。

日照時間の減少

冬季は日照時間が短く、特に北半球の高緯度地域では昼間が短くなります。日中の明るい光を浴びる機会が減少するため、体内時計や睡眠サイクルが乱れやすくなり、眠気を引き起こすことがあります。

寒冷な気温

寒冷な気温下では、体温が下がりやすく、これが眠気を誘発することがあります。また、暖かい場所にこもりがちで活動量が低下することも眠気の要因となります。

季節性情動障害(SAD)

冬季に季節性情動障害(SAD)と呼ばれる症状が現れることがあります。SADは、冬季になるとうつ病のような症状(うつ症状、過眠、食欲増加など)が現れる精神的な健康の問題で、眠気が症状の一つとして現れることがあります。

過眠や強い眠気と関係する心の病気とは?

過眠や強い眠気といった症状が出る心の病気は存在します。しかし、症状は個人差が大きく、仮眠や眠気があるだけで病気だと診断できるわけではありません。気になる場合は、必ず精神科や心療内科を受診しましょう。

うつ病

うつ病の症状には、過眠や過度の眠気があります。また、夜間の不眠の結果、日中の眠気が強くなったり、睡眠の質が低下することで眠りへの欲求不満が強くなることがあります。

不安障害

不安障害に苦しむ人々は、過度な緊張や不安が続いたあと、突然の眠気や疲れを感じることがあります。またうつ病と同様に、夜間の不眠により日中の眠気が強くなったり、睡眠の質が低下することで眠りへの欲求不満が強くなることがあります。

ナルコレプシー

過眠症の一つで、日中に突然強い眠気が出現して、眠り込んでしまう病気です。ナルコレプシーには、全身や身体の一部の力が抜けてしまうなど別の症状も存在します。

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眠気を軽減するための方法

冬季に眠気を軽減するためには、次のことが役立つかもしれません。まずは基本的なことから見直してみましょう。

1. 自然光を浴びる

昼間にできるだけ自然光を浴びる。外出できない場合は、カーテンを開ける、ベランダに出るなど、なるべく自然光を取り入れましょう。

2. 充分な睡眠を確保する

睡眠スケジュールを見直し、十分な睡眠を確保しましょう。冬季は夏季より長めの睡眠時間をとることがおすすめです。

3. 体温を保つ

暖かい格好をして体温を保つようにしましょう。温かい飲み物や食べ物をとるように心がけることもおすすめです。

4. 活動量を増やす

意識的に友人と会う、ジムに行くなどスケジュールを入れて活動量を増やしましょう。

5. 適切な食事と運動を続ける

規則正しい生活によって、メンタルヘルスは維持されます。なるべくバランスの良い食事と運動習慣を続けることが大切です。

眠気を覚ますためのヨガのポーズ

ヨガで眠気対策をすることができます。今回は、眠気を軽減し、エネルギーを高めるのに役立つヨガのポーズを紹介します。

戦士ポーズ

足を前後に広げ、前足を90度曲げ、腕を前後に伸ばします。このポーズは体幹を強化し、集中力アップや覚醒感をもたらします。

戦士のポーズ
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戦士のポーズ2(ヴィーラバッドラーサナ2)の効果とやり方を解説

犬のポーズ

四つん這いの姿勢になり、手を肩幅に開き、足を腰幅に開き、お尻を天井に向けて上げます。このポーズは背面のストレッチと下半身の強化やむくみ解消、疲労回復やエネルギー供給に役立ちます。

ダウンドッグ
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下向きの犬のポーズ(アドームカシュヴァーナーサナ)の効果とやり方を解説

魚のポーズ

床に仰向けに寝て、手を体の下に滑らせ、背中をアーチ状に持ち上げます。胸を開き、首や肩こりの解消だけではなく、新陳代謝を促進して眠気を取り除くのに役立つポーズです。

魚のポーズ
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魚のポーズ(マッツヤーサナ)の効果とやり方を解説

鳩のポーズ

このポーズは、姿勢や歪みを調整でき、呼吸が深まる、むくみの解消などの効果があります。やり方はコツが必要ですので、以下をご参照ください。

鳩のポーズ
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鳩のポーズ(エーカパーダラージャカポータアーサナ)の効果とやり方を解説

※もし先ほど紹介した心の病気が懸念される場合は、ヨガのポーズを実践する前に医療機関を受診することをおすすめします。ヨガをする際は、自身の体調や能力に合ったポーズを選び、無理をしないことが大切です。 ヨガのポーズをとって身体を覚醒させ、眠気対策をしていきましょう。

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石上友梨

石上友梨

大学・大学院と心理学を学び、心理職公務員として経験を積む中で、身体にもアプローチする方法を取り入れたいと思い、ヨガや瞑想を学ぶため留学。帰国後は、医療機関、教育機関等で発達障害や愛着障害の方を中心に認知行動療法やスキーマ療法等のカウンセリングを行いながら、マインドフルネスやヨガクラスの主催、ライターとして活動している。著書に『仕事・人間関係がラクになる「生きづらさの根っこ」の癒し方: セルフ・コンパッション42のワーク』(大和出版)がある。



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