秋のメンタル落ちに注意!メンタルが落ちやすい理由と対処法について解説
急に気温が下がってきました。みなさん、体調いかがでしょうか。「急に気持ちが不安定になり眠れなくなった」「何故か涙があふれてくる」「漠然とした不安が続く」そんな悩みはありませんか?秋口は自律神経が乱れ、メンタル不調が起きやすい時期です。今回は、秋にメンタルが落ちやすい理由と対処法について、詳しく説明します。
秋にメンタルが落ちやすい理由
まず、秋にメンタルが落ちやすい理由の一つは、季節の変化に伴う気象条件の変化です。秋は日照時間が減少し、気温が下がる季節であり、これにより日光不足や寒冷感を感じることが増えます。これは、体内時計やホルモンバランスに影響を及ぼし、メンタルヘルスに悪影響を与える可能性があります。また、夏の終わりや休暇明けなど、夏季の楽しみが終わり、日常生活への適応が必要となることもストレスを引き起こす要因です。仕事・学業の忙しさも、秋にメンタルの負担を増大させます。さらに、秋は自然界の変化ももたらします。葉が散り、自然の色彩が変わるこの季節は、寂しさや孤独感を誘発することがあります。
秋にメンタルが落ちにくくするための対処法
それでは、秋にメンタルが落ちにくくするための対処法をいくつか紹介します。
日光をあびる
日光不足に対抗するために、できるだけ外に出て、自然光を浴びるように心がけましょう。散歩をしながら太陽の光をあびることや、屋外に出るのが難しい場合は、ベランダや庭で太陽の光を感じる、カーテンを開けて自然光を取り入れることも有効です。
規則正しい生活をする
なるべく1日3食同じ時間の食事を心がけ、栄養バランスの取れた食事を摂ることが重要です。食欲の秋でもありますので、旬の物を取り入れて食の楽しみをゆっくりと味わいましょう。また、睡眠リズムをキープすることも大切です。いつもより眠気を感じるのなら、7時間〜8時間と夏季よりも長めの睡眠時間を確保し、なるべく就寝時間・起床時間をそろえましょう。睡眠リズムを整えることで、睡眠の質も向上しやすくなります。
ストレス管理
ストレスを軽減するために、リラクゼーション法やヨガ、瞑想、趣味などを試してみることを検討しましょう。また、ワークライフバランスを見直し、自分のための時間を確保し、仕事や学業のストレスを軽減することも大切です。
身体を温める
女性は男性と比較して筋肉量が少ないため、冷えを感じやすくなります。意識的に身体を温めることで、頭痛や肩こりなど身体の不調感を軽減し、筋肉がほぐれることでリラックス効果も期待できます。湯船にゆっくりと浸かる、生姜やネギなど身体を温める食材を取り入れる、腹巻きなどで腹部を温めるなど、身体を温める工夫を取り入れましょう。
社会的なつながり
秋の季節変化に対処するために、友人や家族との交流を大切にしましょう。悩みや気持ちを共有し、寄り添い励まし合うことがメンタルヘルスに良い影響を与えます。また、不調が長く続く場合は、医療機関などを受診し、専門家の支援を受けることも大切です。
秋におすすめのヨガのポーズ
秋におすすめのヨガのポーズは、季節の変化に合わせて体をリラックスさせ、バランスを取るのに役立ちます。
木のポーズ
木のポーズは、バランス感覚アップ、集中力アップ、気力向上、心を落ち着かせるなどの効果があります。一本の脚を上げて立つことで、心と体の安定感を高めます。詳しいやり方は以下をご参照ください。
半分の魚の王のポーズ
このポーズは、姿勢改善、骨盤調整、代謝アップ、生殖器系の活性化などの効果があります。姿勢を整え、胸を開くことで深い呼吸をおこない気持ちを落ち着かることができます。詳しいやり方は以下をご参照ください。
半分の魚の王のポーズ(アルダマッツェーンドラーサナ)の効果とやり方を解説
ガス抜きのポーズ
このポーズは、疲労回復、血流改善、心身のリラックス、セロトニンの分泌を促すなどの効果があります。仰向けで両膝を曲げて両手で抱え、おでこを膝に近づけたり、身体を左右にコロコロと揺すったり心地よい範囲おこないましょう。詳しいやり方は以下をご参照ください。
ガス抜きのポーズ(パヴァナムクターサナ)の効果とやり方を解説
これらのヨガのポーズは、秋の季節に体と心のバランスを取るのに役立ちます。ただし、ヨガを始める前に、自身の体調や能力に合ったポーズを選び、無理をしないことが大切です。秋にメンタルが落ちやすい理由は多岐にわたりますが、適切なケアと対処法を実践することで、健康的なメンタルヘルスを維持していきましょう。
AUTHOR
石上友梨
大学・大学院と心理学を学び、心理職公務員として経験を積む中で、身体にもアプローチする方法を取り入れたいと思い、ヨガや瞑想を学ぶため留学。帰国後は、医療機関、教育機関等で発達障害や愛着障害の方を中心に認知行動療法やスキーマ療法等のカウンセリングを行いながら、マインドフルネスやヨガクラスの主催、ライターとして活動している。著書に『仕事・人間関係がラクになる「生きづらさの根っこ」の癒し方: セルフ・コンパッション42のワーク』(大和出版)がある。
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