【カラオケ好きな人はやってみて】歌の上達&カロリー消費に「舟のポーズ」が効く!?理学療法士が解説
カラオケが好きなら、歌いながらカロリー消費できれば最高ですよね。そして同時に歌も上手くなりたい!そんな人へオススメのヨガポーズが実はあるのです。理学療法士の堀川ゆきさんが教えてくれました。
カラオケでカロリー消費
カラオケに行くと、機械によっては歌い終わった後に消費カロリーが表示されるものがありますよね。その数値はある程度計算されているものだと思うので、大きくズレてはいないと思います。大体一曲で10〜20キロカロリーが消費されるようです。10曲歌えばおにぎり約一個分のカロリーを消費することになります。カラオケが好きな人にとっては、歌いながらカロリー消費してダイエットができるなんて嬉しいことですよね。
カラオケで歌が上達
歌うために大切なことの一つとして呼吸があげられますが、呼吸筋としてメジャーな筋肉は横隔膜です。ただ横隔膜は息を吸うための筋肉で、吐く時に重要な筋肉は、インナーマッスルである腹横筋や骨盤底筋群になります。歌うのは息を吐きながらの動作になるので、こちらの2つの筋肉の方が大切かもしれません。
そして歌は声帯だけでなく、体幹の使い方も重要です。横隔膜、腹横筋、骨盤底筋群、さらに背筋の多裂筋をあわせた4つの筋肉のことを「インナーユニット」といい、体幹の筋肉で特に重要な筋肉です。このインナーユニットを鍛えることが歌の上達につながるでしょう。
ヨガの「舟のポーズ」
体幹を鍛えるためにオススメのヨガポーズ、それはズバリ「舟のポーズ」です。座って背中をまっすぐ伸ばして、両手は前に伸ばし、両脚は持ち上げてV字でキープするポーズです。やってみると分かりますが、腹筋をメインで使うちょっとキツイ代表的なヨガのポーズです。
それを少し理学療法士の視点でアレンジします。両脚をまっすぐ伸ばすのは結構キツイので、膝は曲げて脚は少し下げても構いません。そして腰はまっすぐ伸ばさずに、あえて少し丸めて骨盤は後傾位にします。そうすることで背筋の過度な緊張が抜けると同時に、腹圧が入りやすくなるからです。そして下腹部を引っ込めるようにしてお腹に力を入れてキープしましょう。
ではこの姿勢を維持したままカラオケしてみましょう。歌の上達に必要な体幹もしっかり鍛えられ、そして腹筋運動をし続けている状態になるので、普通に歌うよりもよりカロリーが消費されます。まさに一石二鳥ですね。
まとめ
カラオケで歌いながらカロリー消費してダイエット、そして同時に歌も上手くなりたい!そんな人へオススメのヨガのポーズを紹介しました。実際に声楽家など声を仕事にされている人は、舟のポーズに似たようなトレーニングを必ずされているはずです。一度この舟のポーズで歌ってみてください。脚を持ち上げる高さ次第で強度が変わるので、無理のない高さからトライしてくださいね。
参考:石井直方「石井直方の筋肉まるわかり大事典2」ベースボール・マガジン社,2019
AUTHOR
堀川ゆき
理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。2006年に渡米し全米ヨガアライアンス200を取得。その後ヨガの枠をこえた健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士資格を取得。スポーツ整形外科クリニックでの勤務を経て、現在大学病院にて慢性疼痛に対するリハビリに従事する。ポールスターピラティスマットコース修了。慶應義塾大学大学院医学部博士課程退学。公認心理師と保育士の資格も持つ二児の母。
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