坐骨神経痛や腰痛予防には「梨状筋」のセルフケアが効く!椅子を使った簡単「梨状筋ストレッチ」

 坐骨神経痛や腰痛予防には「梨状筋」のセルフケアが効く!椅子を使った簡単「梨状筋ストレッチ」
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井上浩子
井上浩子
2023-09-11

お尻から下肢にかけて、ピリピリしたり、長く座っていると痺れや痛みを感じたりすると言われている坐骨神経痛。その主な原因としてよく疑われるのは脊椎狭窄症や腰痛椎間板ヘルニアですが、もしかしたら、ある筋肉をほぐしたら、痛みは緩和するかもしれません!今日はその【梨状筋】をターゲットにした椅子で簡単!ストレッチ法のご紹介です♪

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梨状筋症候群って何?

梨状筋とは?

梨状筋はお尻の奥深くにあり太ももの骨(大腿骨)と骨盤を結ぶ筋肉です。梨状筋の主な機能は股関節の外旋(外側の捻じる動き)と角度によっては股関節の内旋(内側に捻じる動き)ですが、その他にも動作の際に股関節を安定させたり、関節への衝撃を吸収して、腰や膝への負担を和らげたりする働きも担っていると言われています。

梨状筋
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梨状筋が硬くなるとどうなるの?

梨状筋が硬くなる原因は階段の上り下りや腰を落としての作業、外股などの歩行癖、長時間のデスクワークや運転、スポーツ、出産、などの他、他の股関節筋肉が弱化や、人工関節の使用等による障害などさまざまあると言われています。また、自律神経の乱れによって梨状筋が硬くなることも。

梨状筋が硬くなると股関節の動きが悪くなり、腰痛の原因になります。さらに、場合によっては硬くなった梨状筋が、梨状筋の下を通る坐骨神経を圧迫して痺れなど起こす、坐骨神経痛を起こすことがあります。これを「梨状筋症候群」と呼びます。坐骨神経痛を患うと、肩こり・頭痛・めまい・動悸・不眠まどの自律神経症状を併発することが多いと言われています。快適な日常生活のために、梨状筋のセルフケアがおすすめです!

そこで今日は椅子で簡単!梨状筋ストレッチのご紹介です♪

坐骨神経痛・腰痛予防に!梨状筋ストレッチ

①片脚を椅子の上に乗せ、ワイパーのように左右に動かします。足首だけ動かさず、脚の付け根から動かしましょう。壁に手をつくなどすると安定します。

梨状筋ストレッチ
photo by Hiroko Inoue

②椅子に乗せている脚の膝を曲げて、左右に交互に倒します。脚の付け根からしっかり動かしましょう。

梨状筋ストレッチ
photo by Hiroko Inoue
梨状筋3
photo by Hiroko Inoue

③椅子に乗せている脚の膝を外に倒した状態で、前傾姿勢に入ります。椅子を掴みながら、前後に動いて膝の屈伸を行います。梨状筋(お尻)を意識してほぐすように、ゆっくり吐きながら動かします。

梨状筋ストレッチ
photo by Hiroko Inoue
梨状筋ストレッチ
photo by Hiroko Inoue

④ストレッチの強度をさらに上げたい場合は、後ろの足をさらに後ろに引きます。膝の屈伸を繰り返し、お尻のエリアが十分にほぐれたら、前膝を曲げた状態で静止して呼吸を続けましょう。

梨状筋ストレッチ
photo by Hiroko Inoue
photo by Hiroko Inoue
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⑤反対側も同様に行います。

動画はこちらからご覧ください☆

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井上浩子

井上浩子

2002年、留学先NYのバレエスクールの授業でヨガに出会う。厳しいプロ生活で心身を壊したことをきっかけにヨガは欠かせないライフワークに。自身の経験から、「自分に安心できる感覚と自分への愛おしさを取り戻す」をモットーにレッスンを展開。 解剖学に基づく効果的なシークエンス構成と 誰にでもわかりやすいインストラクションに定評がある。日米指導歴14年・バイリンガル講師・RYT500。オンライン&対面レッスン、指導者養成のほか、ヨガ関係の通訳・翻訳も行う。



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梨状筋3
梨状筋ストレッチ
梨状筋ストレッチ
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