【熱中症指導員が解説】子どもが大人より熱中症になりやすいのはなぜ?予防法と応急処置のポイント

 【熱中症指導員が解説】子どもが大人より熱中症になりやすいのはなぜ?予防法と応急処置のポイント
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熱中症予防指導員で、気象予報士の多胡安那さんに、あらためて確認しておきたい、子どもの熱中症予防と熱中症になったときの対処法について教えてもらいました。

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子どもが大人より熱中症になりやすいのはなぜ?

子どもは体温調節機能が十分に発達していないため、熱中症にかかるリスクが大人より高くなります。また、小さい子どもは地面からの照り返しを大人よりも受けるため、大人よりも暑い環境にいることになります。そのため、大人がそれほど暑いと感じない気温であっても、小さい子どもの高さでは体温を超えるような温度になっていることも多く、熱中症の危険度も子どもの方が高くなります。

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暑い日は、子どもにどんな服装や帽子を着用させるとよい?

極端な高温の日は外での遊びは危険になりますので、控えていただきたいです。もし、外遊びが可能な温度であっても、直射日光を受ける所での長時間の遊びはリスクが高いため、おすすめできませんが、服装としては、風通しがよく、熱がこもらないものを選ぶとよいです。汗をかいたらすぐに着替えられるように、替えのお洋服を準備するのも忘れないようにしましょう。また、帽子は首の後ろもカバーできるタイプだと首が暑くなるのを予防できます。

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暑い日は、子どもにどのような飲料をどれくらいの頻度で飲ませたらよい?

子どもの飲料も大人と同じで、水分と塩分などのミネラルを同時に補給できるドリンクが望ましいです。子どもは遊びに夢中になってしまうと、喉が渇いていることに気づかなかったり、遊びを中断するのを嫌がって水分補給を嫌がるケースもあるので、大人よりも頻繁に水分補給の時間をとる必要があります。30分遊んだら水分補給!というようにルールを決めて、ルーティン化して忘れずに飲ませるようにしましょう。

熱中症の症状が出た際に、子供の体を冷やすためにどのような応急処置が有効?

体温が上がらないように涼しい場所に移動し、氷枕や保冷剤で血管の太い所を冷やします。具体的には脇や脚の付け根などを冷やすようにしてください。また、皮フに直接水をかけ、うちわや扇子などであおぐことでも体を冷やすことができます。ペットボトルのドリンクを冷凍して凍らせたものを持ち歩けば、冷却と水分補給のどちらにも使えて便利です。

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熱中症の症状が出たら、すぐに病院に行くべき?

すでに意識がなかったり、自力で水を飲めない場合は、ただちに医療機関へ搬送する必要があります。ただ、まだそこまでの状況でないのであれば、ますはクールファースト。なによりも先に涼しい環境へ移動させてください。風通しのよい日陰やクーラーの効いた室内など、体温がこれ以上あがらない環境に身を置くことが大切です。次にすべきことは脱衣と冷却になります。衣服を脱ぎ、風を通しやすい状態にして体から熱を放出させるようにします。そして、経口補水液やスポーツドリンクで水分と塩分を補給するようにしてください。

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子供の熱中症対策について、よくある誤解があれば教えてください。

子どもは自分の体調の変化に気づかないことや、ちゃんと症状や異変を伝えられないことが多いです。元気そうに遊んでいても、実は熱中症になりかけているというケースも少なくありませんので、子どもからの発言だけに頼らず、周囲の大人が子どもの様子を観察することが大切です。チェックするポイントは顔色や汗のかき方などで、顔が赤く、大量に汗をかいている場合は危険信号です。また、自宅に戻ってきてから後になって熱中症の症状が出る場合があるため、暑い日の帰宅後はできるだけ涼しい環境で体を休めることが大切です。

教えてくれたのは…気象予報士・多胡安那さん

プロフィール
2013年より株式会社ウェザーマップ所属。熱中症予防管理者/指導員。テレビ・ラジオ・WEBメディアでの天気コーナー出演、ニュースの執筆などを担当し、熱中症に関するコラム執筆や講演も多数。防災士などの資格も取得し多方面で活躍中。サントリー食品インターナショナルとウェザーマップ社の共同検証で明らかになった、小さな子ども特有の暑熱環境「こども気温」に注目した熱中症対策啓発活動をサポートしている。

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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