【熱中症指導員が解説】水だけでは危険?飲まないほうがよい飲料は?熱中症予防に適した飲み物の選び方

 【熱中症指導員が解説】水だけでは危険?飲まないほうがよい飲料は?熱中症予防に適した飲み物の選び方
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熱中症を防ぐための水分補給のポイントは? 熱中症予防管理者・指導員で、気象予報士の多胡安那さんに、熱中症予防に適した飲み物の選び方について教えてもらいました。

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熱中症予防に適した飲料の選び方は?

水などの水分だけを取り続けていると、体液が薄まってしまうので、ミネラル補給を併せてすることが必要です。スポーツ飲料や経口補水液、水に0.1~0.2%の食塩を溶かしたもの(水1ℓに1 ~ 2gの食塩)を飲むのが効果的。こまめに飲むことで、水分補給とミネラル補給を効率よく行うことができます。

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熱中症予防におすすめできない飲料は?

暑い日はどうしても冷たくて喉ごしがいい飲み物が欲しくなるので、ビールで水分補給をしたい思う方が多いですが、それはとても危険です。ビールなどのアルコール類は利尿作用が強いため、脱水状態がより進んでしまう危険性があります。

さらに、暑さで汗をかいている状態でアルコールを飲むと、アルコール血中濃度が上昇しやすく、普段よりも酔いやすくなります。また、コーヒーなどのカフェインが入ったものも、利尿作用があるため、水分補給には適しません。

ビール
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こまめな摂取が重要と言われているけど、どのくらいの量をどのくらいの頻度で摂るべき?

前提として、喉が渇いたと感じる前に水分補給をすることが大切です。喉が渇いたと感じる時には、すでに脱水症状になっている可能性が高いです。そして、一度にがぶがぶと大量の水分を補給するのは体に負担がかかるため、コップ一杯程度の量(180~200mlくらい)を30分~1時間おきくらいにこまめに飲むことが大切です。

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熱中症を防ぐために、他に注意が必要なことは?

近年は朝や夜も気温が高く、暑い時間が長くなっているので、昼夜問わずの対策が必要です。極端な暑さの日は外出を控え、極力、涼しい環境で過ごすようにしてください。そして、朝ごはんからしっかり水分と塩分を補給して、一日の暑さを乗り切れるようにするのも効果的です。水分と塩分を補給できるお味噌汁や梅干しおにぎりなどがオススメです。

梅干し
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教えてくれたのは…気象予報士・多胡安那さん

プロフィール
2013年より株式会社ウェザーマップ所属。熱中症予防管理者/指導員。テレビ・ラジオ・WEBメディアでの天気コーナー出演、ニュースの執筆などを担当し、熱中症に関するコラム執筆や講演も多数。防災士などの資格も取得し多方面で活躍中。サントリー食品インターナショナルとウェザーマップ社の共同検証で明らかになった、小さな子ども特有の暑熱環境「こども気温」に注目した熱中症対策啓発活動をサポートしている。 

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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