夏バテの解消【鍵は腸と自律神経にアリ】夏の疲れ・胃腸の不調を一気に整える「夏バテ撃退ストレッチ」

 夏バテの解消【鍵は腸と自律神経にアリ】夏の疲れ・胃腸の不調を一気に整える「夏バテ撃退ストレッチ」
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chihiro
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2023-08-26

連日厳しい暑さが続き、疲労感や食欲不振など身体の不調を感じてはいませんか?今回はそんな夏特有の不調である「夏バテ」の原因やおすすめの改善法&ヨガポーズをご紹介。ご自身を労わりながらこの夏を健やかに乗り越えていきましょう。

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夏バテとは?

夏バテしている女性
イラストAC

夏バテとは、夏の暑さによって起きる不調の総称のことを指します。
・疲れやすい
・身体が重だるい
・胃腸の調子が良くない
・食欲が湧かない
・よく眠れない
・むくみやすい

この様な症状を感じている方は、身体が夏の暑さに対応しきれずに身体が疲弊していることが原因かもしれません。

夏バテには自律神経が関係している!

自律神経の働き
イラストAC

夏バテの主な原因の1つとして、自律神経の乱れが挙げられます。私たちの無意識下で排泄・消化活動・呼吸など生命維持に必要な働きを担う自律神経、は主に以下の2つに分けられます。
交感神経…日中アクティブに動いている時やストレスを感じた時に優位になる。
副交感神経…リラックス時や休息中に優位になる。

自律神経は状況に応じて片側がもう一方の機能を抑制しながら働いており、2つの働きのバランスが崩れる事で疲労感の持続や不眠、目覚めの悪さ、消化機能の低下、気持ちが塞ぎがちになるなど様々な不調を引き起こす原因となります。

自律神経は血管の収縮や拡張、発汗などを通し体温を調整する役割も担っています。強い太陽の日差しを浴びる→体温を下げるために大量の汗をかいたり、屋外と冷房の効いた室内の温度差に頻繁にさらされたり等、夏は自律神経に過度な負担がかかりがち。その結果、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて夏バテの症状を引き起こす原因に繋がるのです。
 

夏バテを防ぐには

日傘・サングラスをしている女性のイラスト
イラストAC

自律神経を整えて快適な夏を過ごすためにはどのようなことを心がければよいのでしょう。おすすめの方法をご紹介します。

・起床後は交感神経をゆるやかに優位に
朝起きた後は朝日を浴びたり、朝食を摂ったり、軽く身体を動かしたりとゆるやかに交感神経の働きをONにしましょう。朝日を浴びる事で交感神経が優位になり、夜の睡眠の質にも関わるホルモン「セロトニン」の分泌も促されます。

・屋外では紫外線対策を
サングラスを着用する、日傘を使用するなど紫外線を防ぐ対策を行いましょう。紫外線の刺激が目から脳に伝わり交感神経が過敏に働くことや、多量の発汗を防ぎます。

・屋内では冷え対策を
クーラーによって身体が冷えすぎない様に上着を羽織ったり、冷たい飲み物を飲みすぎない様にしましょう。

・適度な休息を
暑さにより体力が奪われやすい季節。自律神経を整えるためにも身体を休めること、リラックスタイムを作ることを1日の中で意識しましょう。

・就寝前は副交感神経を優位に
ぬるめの湯船にゆっくり浸かる、就寝前はPCやスマホの使用を控えるなど副交感神経を優位にすることでスムーズな入眠に繋げていきます。

また、自律神経を整えること以外の観点からも、夏バテの予防・改善のために
・水分・塩分を意識して摂取する
・胃腸が弱りやすい時期なので
 脂っこいものを控え消化の良いものを
・多量の水分摂取によるむくみの予防・改善のために

 汗をかかない程度の軽い運動やストレッチを行う

などを合わせて心がけてみましょう。

 

夏バテにはヨガがおすすめ

深い呼吸と共に身体をリラックスさせるヨガは自律神経を整えるためにぴったりの習慣です。ここからは自律神経の調整・夏に起きやすい胃腸の不調やむくみ改善に効果の期待できるポーズをご紹介します。※手首や首周辺をはじめ身体に怪我や痛みなどの症状がある場合、ポーズの練習をお控えください。

小さな三角のポーズ

全身をストレッチすることで血液や老廃物の循環を促します。むくみの改善におすすめです。

小さな三角のポーズ
photo by chihiro

①膝を立てて座り、両膝を右へ倒す。右手は大きく開き肩の下よりやや右側へ下ろす
②左足を伸ばし身体の左側へ運び、右脚の踵を恥骨の方へ引き寄せる
③吸う息で左腕を持ち上げて右の腰~脇を心地よく伸ばす。可能であれば右手でマットを押しお尻を持ち上げる
④左足と左手を引っ張り合うようにしながら5~10回深呼吸
⑤ゆっくりと元も状態に戻り、反対側も同様に行う

やさしいラクダのポーズ

身体の前側を伸ばすことで内臓機能を高め、胃腸の不調改善に繋げていきます。

やさしいラクダのポーズ
photo by chihiro

正座の姿勢になり、両膝の間は拳横1個分くらいのスペースを空ける
②両手を身体の後ろ、肩の真下に下ろし指先をお尻の方に向ける。少し外側に開いてもOK
③手でマットを押してお尻を持ち上げる。首に負担がかからない場所まで頭を倒し、目線は天井方向へ
④5~10回呼吸を行い、ゆっくりと元の状態に戻る

仰向けの合せき~ガス抜きのポーズ

股関節をストレッチし下半身のむくみ改善&深い呼吸とともに自律神経の通っている背骨周辺に刺激を送ることでリラックスを促します。

仰向けの合せき~ガス抜きのポーズ
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①仰向けの姿勢になり膝を立てて揃え、両膝を開く。股関節に痛みがあれば両ひざの下にヨガブロックやクッションを敷いて高さを出す
②股関節のゆるやかな伸びを感じながら5~10回呼吸を行う
③両ひざを抱えてお腹の方に引き寄せる
④床で背骨をやさしくマッサージする感覚で身体を左右に転がす
⑤動きを止めて5~10回呼吸を行う。ゆっくりと元の状態に戻る

 

動画で確認したい方はこちら  

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主に子育て世代の方々に向けて毎日を健やかに過ごすためのヨガやセルフケアをお伝えしている。コロナ禍の2021年に″おうちヨガを習慣にしながらママたちがゆるやかに繋がることのできる場が作れたら″という思いから「育児とヨガのオンラインサークルEn〈エン〉」をスタート。「ジャーナリング講座」「アンガーコントロール講座」など心を整えるための様々な講座も開催中。



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