更年期世代のリアルなお悩み|コロナ自粛明けで増えた意外な相談内容とは

 更年期世代のリアルなお悩み|コロナ自粛明けで増えた意外な相談内容とは
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高本玲代
高本玲代
2023-07-17

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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自粛期間中に回避できていた、煩わしい人間関係

コロナの自粛期間はなんとなく面倒な親戚づきあいを「コロナ」を理由に避けることができました。しかし、このお盆はいよいよ親戚で集まらなくてはいけない、といったことがあるのか、そちらに関するご相談をよく見かけます。

・義実家との付き合いが面倒

・シングルだから結婚している親戚ばかりの集まりに行くのがしんどい

などなど…。ただでさえ体調が悪い更年期にそこまで嫌な思いをしてでも「親戚イベント」は参加した方がいいのか、というご質問について今回はお話しします。

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「~すべき」で考えるとしんどくなる

「義実家だからお付き合いしないとだめよね」「更年期でしんどいんだから相手も配慮すべきだよね」と考えるとしんどくなってしまいます。

一番は自分が「どうしたいか」といったことをもう一度見つめなおしてみましょう。

もちろん「To Go」「Not To Go」のどちらにもメリットデメリットがあるでしょう

例えば

義実家に行くことのメリット(あくまで例です)

  • 夫が喜ぶ
  • 義父母が喜ぶ
  • 2~3日の辛抱
  • 子供が喜ぶ

義実家に行くことのデメリット

  • 面倒
  • 楽しくない
  • 帰宅後体調が悪くなる

実家に行かないことのメリット

  • わずらわしさからの解放
  • 自分の体調を優先できる
  • 自分の楽しい時間を持てる

実家に行かないことのデメリット

  • 夫が悲しむ
  • 親戚に嫌味を言われる
  • 不調で行って帰って体調を壊す可能性がある

これはあくまで一例であり、人それぞれ上がる内容は違ってくると思います。そして、比較をした上で自分で「まぁ、こっちならいいかな」と思う方を選んでもらえば良いと思います。

「別に親戚に何か言われても平気だしな」とか「夫が悲しんだとしてもまぁ、理解してもらえばいいしな」という方もいるでしょうし、「2~3日我慢すれば良いだけなら、腹をくくってしまえ」でも良いと思います。

「こうすべき」という正解はなくて、自分が選択した内容に「自分で責任を持つ」という覚悟さえ持っていれば、良いと思います。

後悔することはあるかもしれません。でも後悔したときに「私はあのとき納得して決めたらからしょうがないよね」とか「まぁいいか」と思えるのもその時自分の意思で決めたという「自己選択感」があるからこそ、後悔も乗り越えていけるものではないでしょうか?

逆に「本当は嫌だけど常識的にこうかな」とか思っていたら、思った結果にならなかった時の後悔度はもっと大きくなると思いますよ。

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AUTHOR

高本玲代

高本玲代

フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。



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