約6割が騙されたり裏切られたりを経験している?更年期、誤った情報で振り回されないため大事なこと

 約6割が騙されたり裏切られたりを経験している?更年期、誤った情報で振り回されないため大事なこと
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高本玲代
高本玲代
2023-06-25

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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更年期になると、感情の起伏が激しくなり、イライラしやすくなるという情報がありますが、それによって冷静な判断ができにくくなるという声も聞かれます。

ご存知の通り、現代人は一日で平安時代の人が一生で受け取る情報量を受け取っています。このような状況の中で、私たちは取捨選択をうまく行わなければならず、それによるストレスも抱えています。

そのような状況の中、インスタグラムのフォロワーさんにアンケートを行った結果、有効回答数82人中約6割の方が「最近騙されたり裏切られた経験がある」と回答しました。

更年期は心身が不安定な時期ですので、情報を適切に取捨選択するためには重要なことをお伝えします。

① 情報ソースの信頼性を確認する

SNS上でも日々、多くの更年期に関する情報が出回っていますが、科学的な根拠のない情報も多く存在します。フォロワーの数が多いからといって、その情報が真実であるとは限りません。ですので、その情報が信頼できるものかを再度確認し、裏付けを取ることをおすすめします。

② 信頼できる相手からの情報も疑う

実際に私自身も経験していることですが、信頼できる相手であっても騙されることがあります。ここで言う「信頼できる相手」とは、友人や恩人などのことです。その人が素晴らしい人物であっても、その人に情報を提供している人物が必ずしも信頼できるとは限りません。必ずしもそうでない場合でも、裏付けを取り、疑わしい点があれば情報を提供してくれた相手に「こんな別の情報があるよ」と伝えるようにしましょう。

③「調べる」ことを「疑う=悪」だと思わない

本当に信頼できる関係であれば、裏をとったと知ったとしても関係にひびは入りません。逆に「なんでわざわざ調べるの?」と怒るような人との付き合いはやめた方が良いのです。他方自分が提供した話題の裏を取られたとしても、それが真実であれば問題ないと思いましょう。また、良かれと思って人の情報を提供したところ②のケースのように真実ではない場合もあります。そんな時は「安易に自分でも調べずに人に情報を提供することはリスクがある」と思った方が良いでしょう。

④即時の判断は絶対しない

時間に追われて決断したことは、裏どりをする時間もありません。その時の感情は大事にしつつ、一旦冷静になりましょう。感情的な判断は後悔の原因になります。1日でも冷静になって考えても気持ちが変わらないのであれば納得感を持って進めていけるはずです

⑤ 感情と裏付けを組み合わせた判断を行い、結果にこだわらず自分自身の判断を受け入れる覚悟を持つ

最終的には「自己選択感」という要素が重要になります。正解のない問題も時に存在します。情報に囚われて進むことができなくなる場合、最終的には「これは自分が選んだものだ」という自己選択感だけが頼りとなる場合もあります。後悔のない選択とは、結果が良くなかったとしても、自分自身が選んで進んだ道と感じられるかどうかにかかっています。

更年期
子育てやキャリア、介護、自身の健康など、更年期世代の方々は様々な問題に直面しているからこそ、正しい情報を選択できるようにしたいもの。
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子育てやキャリア、介護、自身の健康など、更年期世代の方々は様々な問題に直面しています。この時期を納得感のあるものとして過ごしていただきたいと思います。

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高本玲代

高本玲代

フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。



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