あのセレブはこうして体型をキープ!科学に裏打ちされたハリウッドセレブの最新ダイエット・トレンド
ハリウッドの大スターたちがどのようにしてスリムな体型を維持しているのか、またセレブたちの間で人気のダイエットの最新トレンドをチェックしてみよう。
科学に裏打ちされたセレブの最新ダイエット・トレンド
地中海ダイエット
地中海式ダイエットは、特定の食事時間や量に厳密なルールはなく、地中海沿岸諸国で伝統的に食べられてきた食品を中心にとる。ガル・ガドット、ジョン・グッドマン、カイラ・イッティンズ、ブルック・バークなど多くのセレブがこのダイエットを信じている。この健康的な食事法は、抗酸化物質やポリフェノールが豊富であり、肥満や慢性疾患のリスクを低減する効果がある。また、食事の質を重視し、健康に良い脂質や食物繊維も豊富に含まれる。デメリットは特にない。
パレオダイエット
旧石器時代の食事を再現するパレオダイエットは、赤身の肉、魚、果物、野菜、ナッツ、種子を重視し、穀物、野菜、乳製品、加工食品、添加糖を避ける食事スタイルを指す。インディカー初の女性優勝者であるダニカ・パトリックもこのダイエットを実践しているひとりだ。一部の研究では、パレオダイエットが心臓病や循環器系のリスク要因を低下させる可能性が示されている。特に加工食品を避け、果物と野菜を多く摂取することが重要とされている。
(ワークアウト中のインディカー初の女性優勝者ダニカ・パトリック)
プラントベース
ポール・マッカートニーやキャリー・アンダーウッド、マイロ・ヴェンティミリアなどのセレブがプラントベースのライフスタイルを実践している。ヴィーガンとは異なるこのダイエットは、より多くの植物性食品を摂取することを重視しながら、必要に応じて乳製品や卵を摂取することもあり得る。心臓病や糖尿病、肥満などの慢性疾患のリスクを劇的に減らすことが科学的に証明されている。さらに、植物ベースの食事は食物繊維、抗酸化物質、ビタミン、ミネラルが豊富であり、飽和脂肪酸やコレステロールが少ないため、全体的な健康向上と疾患のリスク低減に寄与する。
プラントベースの食事法におけるよく挙げられる懸念は、十分なタンパク質摂取の確保だ。しかし、プロテインパウダーや特定の野菜、豆類、ナッツ、種子、全粒穀物などを摂取することで、この問題は解決できる。
ケトダイエット
ケトダイエットは、高脂肪、適度なタンパク質、低炭水化物の食事スタイルで、炭水化物の摂取量を極端に制限し、代わりに体がケトン体と呼ばれる脂肪からのエネルギー源を利用する。ケトン体は肝臓で生成され、脂肪を燃焼するプロセスで生成される。ハル・ベリーやクロエ・カーダシアン、アリシア・ヴィキャンデルなど多くのセレブがケトダイエットを実践している。
しかし、専門家の評価は分かれている。ケトダイエットは体重減少やインスリン感受性の改善などの効果があるが、一部の研究では他のダイエットとの体重減少の差が見られないとも報告されている。また、エネルギー低下や飽和脂肪の摂取過剰による健康リスクを懸念する専門家もいる。
おまけ:眠りは効果絶大
睡眠そのものは減量には関係ないが、減量や年を重ねてもスリムでいるため、効果的なダイエットに貢献する重要な要素である。女優ミシェル・ファイファーは、適切な睡眠を取ることは体重管理や総合的な健康にとって重要だと実感している。十分な睡眠時間(通常は成人にとって7〜9時間)は、食欲をコントロールするホルモン、代謝、エネルギーバランス、食事の選択を調整する上で重要な役割を果たすとされている。
栄養士のエイミー・ベニーは「十分な睡眠をとることは、ホルモンを調整し、食欲を抑え、インスリン感受性を改善し、一日中生産的に過ごすために必要なエネルギーレベルをサポートするのに役立つことが研究で実証されている。これらは減量を助けるだけでなく、望ましい減量を維持するための重要な要素」と強調している。
AUTHOR
山口華恵
翻訳者・ライター。大学卒業後、製薬会社やPR代理店勤務を経て10年間海外(ベルギー・ドイツ・アメリカ)で暮らす。現在は翻訳(仏英日)、ライフスタイルや海外セレブリティに関する記事を執筆するなど、フリーランスとして活動。趣味はヨガとインテリア。
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