【スポーツドリンクの意外な落とし穴】飲むのに最適なタイミングは?正しい飲み方を管理栄養士が解説
気温もどんどん高くなりスポーツドリンクを手に取る方も多くなってくる季節ですが、スポーツドリンクにも正しい飲み方があるという事を知っている方は少ないのではないでしょうか?間違った飲み方をしてしまうと、せっかくのスポーツドリンクが無駄になってしまうかもしれません。今回は管理栄養士に詳しく解説していただきます。
スポーツドリンクにはどんな成分が含まれているの?
スポーツドリンクには主にナトリウムやカリウムなどの電解質やエネルギー源である糖分を多く含んでいる飲み物です。
スポーツドリンクを飲んでみると糖分の甘さや、ナトリウムの塩味を感じるのはそのためです。私たちの体に必要な栄養素を含んでいる一方で、意外な落とし穴も存在します。これらを理解し、適切な摂取方法を身につけることが大切です。
意外な落とし穴とは?
血糖値が急上昇する
スポーツドリンクには運動時に消耗する糖質を補う目的で甘味料(砂糖など)が含まれているため、頻度や量が日常の生活の中で多すぎてしまうと血糖値の上昇につながり、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。実際に夏場はスポーツドリンクや清涼飲料水を熱中症予防のために毎日のようにペットボトル飲料を飲んで血糖値が高くなってしまった…というケースもあります。
カロリーも含まれる
スポーツドリンクには運動時に使用するカロリーも含まれています。
必要以上に多く摂取することによりカロリー過多となってしまい、体重増加の原因になる可能性があります。
ランニングコストがかかる
水分摂取や熱中症予防を意識して毎日1本購入すると月にすると大きな出費になります。適切なタイミングで効果的な飲み方を知ることで節約にもつながります。
スポーツドリンクのベストなタイミングや正しい飲み方は?
長時間体を動かす作業中や運動中・運動直後
気温の高い外での長時間勤務や強度の強い運動などする時には体のナトリウムやミナラルなどを補うためにスポーツドリンクはとても有効です。
60分以上の激しい運動中や運動直後などは体のエネルギーの消耗も激しいのでスポーツドリンクに含まれる糖分やミネラルをしっかり補うことで運動中のスタミナ切れや運動後の回復を早めます。
まとめ
長時間の運動や激しい運動を行っていない時にスポーツドリンクを過度に摂取すると、体重増加や血糖値の急上昇の原因となる可能性があることがわかりました。一方、激しい運動中などは体のサポートに役立つため、運動の強度や内容に応じてスポーツドリンクの摂取のタイミングを選ぶことが大切です。
AUTHOR
竹内寿美恵
保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。
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