生理周期を利用したエクササイズ習慣で、心も身体も健康になる方法
現在のフィットネス科学では「効果的な方法は男女で異なるものだ」という見解がとられるようになってきています。言われてみてみれば当たり前なこの考え方ですが、スポーツやフィットネスの世界で導入され始めたのはわずか10年ほど前の話。今回は、ニュージーランドのパーソナルトレーナーが「生理周期に合わせたエクササイズ」について紹介します。
女性の一般的な生理周期は28日と言われています。しかし、周期が28日というのも、排卵が真ん中に14日ごろというのも、教科書に載っている「一般化された数字」であって、実際は人によって差があったり、月によって排卵の時期がズレたりします。
日数は大体の目安にすぎないので、オリモノの変化、体調(胸の張り等)、基礎体温などを元に普段から自分の身体と向き合い、あなたの身体とその月の体調に特化した「月のリズム」を把握する習慣をつけるようにしましょう。
生理周期は、大きく
前半:生理初日〜排卵(14日あたり)
後半:排卵以降〜生理前日
と分けることができます。前半は女性ホルモンの値が低い時期で、排卵以降の後半はホルモン値が高い時期です。
生理後半から排卵期までのフィットネス
生理の出血がおさまる時期に女性ホルモン値は下がり、ホルモンや代謝に関しては「1番男性に近い状態」になります。この時期は、身体も心も元気なので、運動の強度も上げるのにピッタリな時期です。有酸素運動でいつもより頑張ってみたり、運動の時間を伸ばしてみたり、重たいウェイトに挑戦してみたりしてもいいでしょう。軽い気分と身体で運動を思いっきり楽しんで、自己ベストの更新に挑戦するのもいいかもしれません。
睡眠の質も良く頭もシャキッとしやすいので、新しいことを始めたり、特に集中力を要する仕事を持ってきたりするのもオススメ。身体のむくみもとれて(=身体から余分な水分が抜けて)、肌のツヤも良くなるので、オシャレも楽しい時期です。
体質によっては、むくみがとれただけで普段と同じ生活をしても2〜3kg落ちることもあります。こうした変化は月によっても異なり、一度落ちた体重も周期の後半に向けて戻ることがほとんどですので、ダイエットをしている人は、ひと周期の間に起こる体重の変化に「痩せた!」「太った!」と一喜一憂して振り回されないように注意しましょう。
AUTHOR
mikiko
パーソナルトレーナー|自身の失敗経験を元に個人差や体質を重視した『mikiko式フィットネス論』を提唱|身体と人生観が変わるフィットネス哲学で、一生ブレないための視野と学びを発信しています|流行を根拠と本質で斬る人| 筑波大学健康増進学修士|NZベストトレーナー入賞
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