歩き方の基本は土台から!かかとが外側・内側に倒れている人の重心を戻すためのエクササイズ
お尻をプリプリ振って歩いてしまう、他人から歩き方を指摘されたことがあるなど、歩き方のお悩みは意外にも多い模様。正しい歩き方を行うにはまず土台となるかかとから整えましょう。かかとの角度が1度外に倒れているだけで、膝や股関節はもっとずれてしまうかも・・・
あなたのかかとはどうなってる?
毎日行うことだからこそ、歩くことに関するお悩みは意外に多いようです。筆者がアンケートを行ったところによると、このようなお声が寄せられています。
● 靴のかかとが外側だけすり減っている(外体重)が気になっている
● 外反母趾は歩き方で改善できるの?(または歩き方が悪くて外反母趾になったのでは)というお悩み
● お尻をプリプリして歩いてしまうが合っているか分からない
● いつもびっこひいて歩いていると他人から指摘される
● 体が傾いて歩く癖がある
● 買い物やちょっとした散歩でも歩くとすぐ疲れる
その中でも今回は、見てすぐにわかるかかとの体重のかかり方についてお伝えしたいと思います。
まずは、ご自身のかかとが内側に倒れているのか外側に倒れているのか、自分で視覚的にチェックしてみましょう。筆者がアンケートを取ったところ、6割が外側体重が多かったのですが、あなたはどうでしょうか?
自分のかかとからアキレス腱にかけての写真を撮ってみる
携帯電話をタイマーの自撮りモードにして、床に置き、カメラの前に立つだけ!すぐに自分の重心をチェックできます。
靴のかかとの減り方を見てみる
斜めになっている方は、体重のかかり方がまっすぐではない可能性が高いです。
スニーカーの形をチェックしてみる
革靴などより素材が柔らかいスニーカーは自分の脚の形によって型崩れしやすいため、自分の脚のクセがわかりやすく出ています。スニーカーの紐のあたりが外側に湾曲していたり、土踏まずのあたりがクシャっとシワが入っているなども、自分の体の重心がまっすぐではなく、外側・内側にずれている証拠になります。
ビーチサンダルを履いて歩くと足がはみ出る
ビーチサンダルで歩いていると自分の脚が外側や内側にはみ出てしまう、と感じた方も歩き方のクセが出ている証拠。靴のように脚全体が覆われていないビーチサンダルは足の動きを矯正されるものがないので、とても分かりやすいです。右足だけカカトが内側からはみ出てしまうといったことや片足だけ脱げやすいなども、歩き方のクセや重心のクセが出ている証拠になります。
外体重・内体重を整えるエクササイズ
自分のかかとからアキレス腱にかけて内側に倒れていた方も外側に倒れていた方も、まっすぐ体重がかけられていないことによりカカトまわりやアキレス腱の付け根のあたりに負担がかかっています。カカトが1度外に倒れているだけで、約30cm延長線上にある膝は計算上だと6mmずれていることになります。このズレを矯正するように骨格のねじれやゆがみ、筋肉のつき方が不釣り合いになるなどが起こるとも言われています。
まずは負担がかかっているところをほぐし、まっすぐ体重をかけるトレーニングという2段階でケアしてきましょう!エクササイズは1回や1日ですぐに変化を感じられるものではありません。また、ここだけ直せは必ず変わる!というものでもありません。日頃の意識と週1回以上のエクササイズを行うことで、変化を感じていく可能性が高まります。
かかとの内側ほぐし
床に座り、左足のうちくるぶしの下、カカトの側面をほぐします(両親指で上から下に引き延ばすようにほぐす)
アキレス腱ほぐし
足首の後ろ側で筋(アキレス腱)がピーンと出てくるあたりを両指でつまみ、足をブラブラとゆすってほぐしましょう
重心を真ん中に戻すエクササイズ
足の親指と人差し指がまっすぐ正面に向くようにしゃがみ、両手を床についてバランスを取ります。足裏が90度になるくらいまでカカトを持ちあげる、下ろすを繰り返します。膝も内側、外側に入らないように指先と膝が正面に向いていることがポイントです。
▼ 動画でインストラクターの動きを詳しくチェック ▼
AUTHOR
伊藤香奈
股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。
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