仕事や子育てで「疲れているのに、眠れない…」そんな人に勧めたい!安眠のための筋膜セルフケア
仕事や子育てなどの忙しさやストレスなどから、疲れているのにうまく眠れないという方は少なくありません。今回は、姿勢が原因で自律神経のバランスが乱れてしまい、「寝つきが悪い」「眠りが浅くて夜中に目が覚める」など、睡眠障害に悩んでいる方におすすめの、簡単なセルフケアをお伝えしていきます。
デスクワークやスマホ視聴など、長時間不良姿勢が続くと、筋膜が引き延ばされた状態で硬くなり、元に戻りにくくなってしまいます。
筋膜が硬かったりすべりが悪い状態を放置すると、自律神経に影響を及ぼします。中でも首周りの筋膜の硬さや頭部の硬さは交感神経の興奮が収まらず、うまく休めない、眠れないとう睡眠障害に陥ることに繋がりやすい箇所です。
今回は、首や頭の筋膜をやさしくほぐしてゆるめるセルフケアを紹介していきます。
ポイントは強い圧をかけないこと。
早くほぐしたいと思うと、ついつい強い圧をかけたくなってしまいますが、硬いものでこすったり、ゴリゴリほぐすと更に硬くなり、動きが悪くなるばかりか痛みの原因となり、ますます睡眠の質も下がってしまいます。
※特に首周りはたくさん神経が集まっているので、ごくやさしい圧で行うようにしましょう。
筋膜は一度固まってしまうとリカバリーするためには、少しずつゆるめていく根気のいるケアが必要になりますので、寝る前だけでなく同じ姿勢が続く長距離移動やデスクワークの合間にもこまめに行うのもおすすめ。同じ姿勢が続かないようにすることや、こまめなケアが筋膜のしなやかさを保つことにつながります。
首の側面のケア
1,首を左側に倒し、首の左側の皮膚を軽く持ち上げるようにして、10呼吸程待つ(強く押さずにやさしく)
2,首を右に倒して左手を遠くに伸ばして、ゆっくり5呼吸ほどストレッチ
3,反対側も同様に首を右側に倒し、首の右側の皮膚を軽く持ち上げるようにして、10呼吸程待つ
4,首を左に倒して右手を遠くに伸ばして、ゆっくり5呼吸ほどストレッチ
首の後ろ側のケア
1,首と頭の境目を親指を当てて(強く押さずに持ち上げる感じで)後ろに倒して5呼吸
2,後頭部に手をのせて首を前側に倒して、5呼吸(頭にのせている手に力を入れず、腕の重みを感じながら脱力して)
後頭部のケア
1 襟足から百会(耳の付け根と鼻の真ん中から頭頂に向かって上がっていったところの交点)に向かって指でこすりあげる。(ブラシで行ってもOK)
2 最後にやさしく円を描くように、百会をマッサージ
ヨガやウォーキングなどの運動をすることも、自律神経を整える上で有効です。但し、きつすぎる運動は余計に覚醒してしまう場合があるので、それぞれの体力に合った(翌朝に疲れを持ち越さない程度の)強度で行いましょう。また、トレイが近い方も、睡眠の質が下がりやすくなります。今回紹介したケアのうち、首の後ろ側のケアや後頭部のケアなどは膀胱の経絡の巡りをよくすることにもつながります。
これから夏日も増えてきて、更に睡眠の質が下がりやすくなる季節。少しでも身体をゆるめる時間をとって、ゆっくり眠れますように。
AUTHOR
仁平美香
WAY-TOKYOヨガ&ボディケアサロン主宰 パーソナルヨガおよびグループレッスンの他、オイルマッサージ、指圧整体等を様々な年代のクライアントに提供。ヨガ講師(WomensAwarenessYoga、月経血コントロールヨガ、産後、マタニティヨガ等、講師養成スクールにて講師育成を行うほか、イベントやレギュラークラスで指導中)、栄養士。女性のためのヨガ協会代表。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等8冊の著書がある。雑誌・WEB等コラム連載&監修多数。
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