【驚きの裏技ワーク!首をほぐせば柔軟が深まる】前屈がラクになる「首と頭皮の5分ストレッチ」
前屈を深めたい、といった目的を達成するときに、私たちが考えがちなのは「この部分をストレッチする」「あの部分を伸ばす」というパーツ別のトレーニング。でも、筋肉は全身でつながっているということを、今一度思い出してください。今回は、前屈を深めるための「首と頭皮のストレッチ」をご紹介します。
首をほぐせば柔軟が深まる
「前屈をする時に柔軟性が求められる筋肉は?」と聞かれたら、太もも裏やお尻の筋肉(ハムストリング)、大臀筋などが代表格として挙げられます。たしかに、これらの筋肉がガチガチに硬いと、スムーズな前屈が見込めません。
一方で体全体の柔軟性は、その筋肉だけをほぐせば解決するわけでもありません。太もも裏の筋肉が硬いということは、その近くにある太ももの内側や外側も硬くなっているだろうし、さらに広げて解釈すると、筋膜や神経、リンパ、内臓にも関連しています。
今回はその一例として「首回りの硬さ」に注目します。首回りをほぐすことで前屈にどのような変化が起こるか実感してみましょう!
首つまみ振り返り運動
足のすねまでつながっていて、前屈する際の足首の動きにも関与する首の筋肉のストレッチです。前屈時のふくらはぎの柔軟性不足を補う効果が期待できます。
【ストレッチの仕方】
人に呼ばれて「え?」と振り向いた時に、首に斜めに浮き上がる筋肉、耳の下から鎖骨へと続いている部分です。その筋肉をつまみ、力を抜きゆらゆらと10〜20回左右に顔を振りましょう。
この筋肉が凝り固まっていると、少し痛みも感じることもあるので、つまむ力を調整しながら繰り返してください。「凝りがほぐれたかも?」「最初に感じていた痛みが減り、スムーズに動くようになった」くらいの実感が得られるとベストです。
首の後ろをおさえてうなずき運動
お尻や太もも裏といった体の後ろ側の筋肉につながる筋肉をほぐすストレッチです。
【ストレッチの仕方】
①両手を首の後ろにまわし、中心の骨を挟むように首の付け根に指を置きます。痛すぎない程度の圧を加えながら、ゆっくり大きくうなずき首を前後しましょう。10~15回繰り返します。
②指をやや前に移動して同様の動きを繰り返します。
③親指を後頭部の下側、髪の生え際付近のくぼみにひっかけて圧迫をします。①②と同様に、うなずき運動を行いましょう。
頭皮ぐりぐりマッサージ
頭頂付近をほぐすことで、背中やお尻といった背面部分をゆるませる効果が期待できます。
【ストレッチの仕方】
頭頂部を中心に両手の指でマッサージ。おでこの生え際から後頭部まで、頭皮を中心に向けて引っ張り上げるように、前から後ろに向かって圧を加えていきます。指で行うほか、ゲンコツで行っても気持ちいいですよ。
※頭皮マッサージをする際は、目を閉じて体の感覚を味わってみてください。顔や首などのこわばりが取れていくのを感じられると思います。人によっては、腰の張りが軽くなったと感じる人もいますよ。
前屈に再度トライ!
首と頭皮のストレッチが終わったら、もう一度前屈をしてみましょう! 少しでも変化が現れていたらうれしいです。日常的にも凝りやすい首と頭皮をストレッチすることは、眼精疲労や肩こりなどの症状の緩和にも期待できます。表情筋にも関与するので、顔のたるみ予防にもおすすめです。
AUTHOR
本田雄介
体ガチガチのアラフォーヨガ初心者から、ヨガインストラクターを目指す。インドでRYT200〜500修了。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。外資系アパレル企業勤務時、ワークライフバランス・グロースマインドセット等の学びに触れ、働き方や生き方を見つめ直すきっかけに。ヨガの持つ心身への幅広い効果も知り、現場発信に携わりたいと思い立つ。YMCメディカルトレーナーズスクール所属。Instagram:@honhon180
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