【貧血予防のアーユルヴェーダメニュー】里芋とほうれん草の「スパイススープ」
女性に多い不調「貧血」。私ごとですが、つい先日まで妊娠していて現在、産後3週間です。妊娠〜産後まで、特に医師から言われるのが「貧血対策をして!」ということ。妊娠期や産後でなくても女性は月経で血液を失うため、男性より貧血になりやすいです。そこで今回はプラントベースの消化に軽い貧血対策ヴィーガンスープをご紹介します。
アーユルヴェーダにおける貧血
女性がなりやすい貧血ですが、アーユルヴェーダでは血液のことを「ラサダートゥ」「ラクタダートゥ」と言います。ダートゥとは体の組織要素のこと。それぞれ、ラサダートゥとは血漿組織、ラクタダートゥとは血球組織のことで、血液を作る重要な組織要素になります。良質なラサダートゥとラクタダートゥを作るには、健康的な食事をするだけでなく、消化力が強く、食べたものをきちんと消化しきる必要があります。
一般的に血を作るというと、赤身の肉、レバーなどを食べるという印象があると思いますが、消化力が弱っている人の場合は、赤身の肉が消化に重すぎてお腹を壊してしまうかもしれません。その場合は鉄分が豊富な野菜も上手に取り入れて貧血対策をしましょう。
里芋とほうれん草で「貧血対策」
鉄分が豊富な野菜というと、ほうれん草を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ほうれん草は鉄分が豊富なだけでなく、鉄の吸収に必要なビタミンCも含まれているため、効率的に体内に鉄を吸収することができます。
また、里芋に含まれるモリブデンは肝臓に貯蔵されている鉄分の利用を促す栄養で、造血作用があるため貧血の予防にも効果があります。また体のエネルギーになる炭水化物も含まれているので、体力を回復するのにも良いです。
貧血予防のほうれん草と里芋のスープ
材料 3〜4人分
・里芋2〜3個
・ほうれん草 4〜5束
・オリーブオイル(またはギー)小さじ2
・塩 小さじ1/2
・ターメリックパウダー 小さじ1/4
・コリアンダー 小さじ2
・クミン 小さじ1/2
・黒胡椒 3つまみ
作り方
1.里芋とほうれん草を2cm幅くらいで切る。あとでブレンダーにかけるので大きさは適当で良い。
2.水を3カップ大きめの鍋に入れ熱する。そこに里芋、オリーブオイル(ヴィーガンにしないでよければギー)、ターメリックパウダー、塩を入れ、蓋をして里芋が柔らかくなるまで加熱する。
3.さらにほうれん草を加え2〜3分加熱し火を止める。ブレンダーにかけ、なめらかなスープ状にする。
4.フライパンに残りのスパイスを入れ、1〜2分乾煎りする。
5.3に4を加え完成。
AUTHOR
アカリ・リッピ―
アーユルヴェーダ著者・セラピスト。本場スリランカでアーユルヴェーダ医師のもと修行。帰国後、1万人の体質改善コンサルをしながら講座で実践的なアーユルヴェーダを指導。著書「アーユルヴェーダが教える、せかいいち心地よいこころとからだの磨き方」 (三笠書房)5刷。都内でサロン経営。大手企業の営業マンだった時の経験を活かし、「忙しい人でも無理なくできる」現代的なアーユルヴェーダを発信。
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