【股関節がみるみる開くストレッチ】開脚で股関節が詰まる人にチェックしてほしい脚の向きとは?
「開脚しようとすると股関節が詰まって脚が広がらない…」そう感じている人に、まずチェックしてほしいポイントがあります。それは膝やつま先の向きです。股関節の仕組みを理解した上で、開脚しやすくなるストレッチに取り組んでみましょう。
こんな開脚になっていませんか?股関節が詰まる人の共通点
「開脚で股関節が詰まる…」そう感じている人は、まずは開脚した時の膝やつま先の向きをチェックしてみましょう。下の2枚の写真を見比べてみてください。
①の脚が広がらない方の写真は、膝とつま先が前に倒れそうになっているのがわかりますか?このまま開脚しようとすると、股関節にぎゅっと詰まりを感じ、脚を広げることができません。
ではなぜ膝やつま先が前に倒れると股関節が開かないのでしょう?股関節の仕組みを確認してみましょう。
開脚に必要な股関節の動き
股関節は、骨盤と太腿の骨(大腿骨)を繋いでいる関節です。骨盤側のくぼんだ受け皿(寛骨臼)に大腿骨の丸いボールのような部分(大腿骨頭)がはまり込んでいて、クルクルと色々な方向に動かすことができます。
この動きの中で、開脚する時に股関節が詰まらない為に必要になるのが「股関節の外回し(外旋)」という動きです。
下のイラストに注目してみましょう。左のイラストは、膝とつま先が前方を向いていますね。これは「股関節の外回し(外旋)」が出来ていません。このまま脚を広げようとすると大腿骨の外側のでっぱり(大転子)が腸骨にぶつかり、詰まったような状態になってしまいます。
では右のイラストはどうでしょうか。膝とつま先が天井方向や外を向いています。こちらは「股関節の外回し(外旋)」が出来ているので、大転子の位置がずれて腸骨にぶつからなくなり、股関節が詰まることなく開脚することができます。
股関節がみるみる開くストレッチ
股関節の仕組みが見えてきましたが、開脚には関節の動きに加えて筋肉の柔軟性も大切ですね。いきなり開脚しようとすると、特に内腿の筋肉が突っ張りやすいので、今回は股関節の外旋プラス内腿のストレッチを同時に行えるポーズをご紹介します。片脚ずつじっくり行っていきましょう。
やり方
1.膝立ちからスタート/膝は肩幅に広げ、つま先同士をそろえる
2.左足を横に出す/膝を直角に曲げる
3.左手で左足首をキャッチ/右手は腰に添える
・ポイント:左膝が前に倒れてこないように、左腕で軽く押し返す
4.さらに深くストレッチしたい時は、左足の位置を遠ざける/骨盤をゆっくり床の方向へ下げる
5.反対も同様に行う
AUTHOR
のぐちかなこ
専業主婦からヨガ講師へ。大手ヨガスクールにて全米ヨガアライアンスの講義 (RYT200/RPYT85)及びヨガレッスンを年間1,000時間以上担当。2018年に独立し〈あんどYOGA〉を立ち上げる。現在もヨガインストラクターの養成に携わりながら、特に産前産後に関するヨガや新米ヨガインストラクターサポートに力を注いでいる。オンライン講座も多数開催中。プライベートでは三姉妹の母。あだ名はかーちゃん。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く