【お悩み相談】「冬になると痩せてしまう」#毒出し保健室

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アーユルヴェーダアドバイザーからのアドバイス

原因: もともとの体質(エネルギー)が強くなっている可能性大

「冬は寒くて運動量も減るので太りやすい」と言われたり、「正月太り」なんて言葉もあるので、冬は体重が増えやすいというイメージを持っている方も多いかもしれません。けれど、実際は冬は寒さから身を守るために、体は熱を作り出そうとカロリーを消費するため痩せるという方もたくさんいらっしゃいます。

人によっては太りやすいけど、人によっては痩せやすいのは、もちろん生活習慣(食べるもの、運動の有無など)によっても左右されますが、おそらく体質も大きく関係していると考えられます。

アーユルヴェーダ的なお話しをすると、冬は”軽さ”や”動き”、また”冷え”、”乾燥”などの性質が強くなる時期と言われています。(アーユルヴェーダでは、春夏秋冬によって、活発になる性質が異なると考えられています。)

相談者のMさんのお話から、もともとMさんご自身はこの性質が強くお持ちなことが予想できます。例えば、「もともと痩せ型」とおっしゃられていたので、これは”軽さ”の性質に当てはまります。また、「よく動く」というのも、”動き”の性質に該当します。

もともと持っている性質はその人の体質として体(または心)に現れます。前述した通り、冬はこうした性質が特に強まる時期で、これらがMさんの体質を煽っている可能性が考えられます。

【提案1】 適度な油分と水分を含んだ温かい食事

アーユルヴェーダの基本的な考え方はとてもシンプルで、「似たものが似たものを引き寄せる。相反するものがバランスを引き寄せる」というもの。つまり同じ性質を与えるとその性質が増え、反対の性質を与えると減るということです。

例えば、簡単な方法で言えば、適度な油分と水分を含んだ温かい食事はおすすめです。お鍋体も温まりますし、Mさんの体質であれば、タンパク質源もプラスすると尚良いと思います。また、お野菜ですが、グリーン系の野菜は便通に良いとも言われますが、アーユルヴェーダではそれは重い性質を強く持つ方におすすめのお野菜なんです。もちろんすべてのグリーン系の野菜がそうとは言い切れない部分もあるんですが、Mさんのような体質の方は、里芋やサツマイモ、カボチャ、ゴボウやレンコンなど、粘りや重たさのある根菜類などがおすすめです。

【提案2】 適度な運動

冬は運動をするのにも適したシーズン。お食事はもちろんですが、運動で適度な筋力をつけることもおすすめです。

アーユルヴェーダでは健康のために毎日適度な運動をすることを勧めていますが、適度な運動の目安は”体力の半分程度”と言われています。

目安は、「鼻の頭や額にうっすらと汗をかく」「心拍数が心地よく上がる」といった具合。

そういった観点から、ヨガのポーズの練習はアーユルヴェーダでは最適な運動方法です。ご自身にとっての適度な運動量を見つけてくださいね。

気にある場合は専門医の受診の検討がおすすめ

アーユルヴェーダでは、自然の法則に従ってバランスを整えていくので、その効果はとてもゆっくり。しかもとても微細な変化なので、気づかないことも多いんです。なので、「本当に効いているの?」と思ってしまうこともあるかもしれません。今回、ご提案させていただいたお食事のとり方や運動なども考慮し取り入れながら、気になる場合は、専門医にご相談ください。

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桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



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