【免疫力をアップする食べ方と生活習慣】海藻類に含まれる、最強の免疫成分「フコイダン」とは?

 【免疫力をアップする食べ方と生活習慣】海藻類に含まれる、最強の免疫成分「フコイダン」とは?
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新型コロナウィルス感染症が引き続き猛威を振るう昨今、自分の健康状態が気になっている人も増えています。さらに日々のストレス、リモートワークや外出自粛などからくる、アンバランスな生活習慣が原因で、免疫力低下を感じている方も増えてきているのではないでしょうか。そこで今回は、免疫力向上に必要な生活習慣や、効果が期待できる成分についてご紹介いたします。

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免疫とは?どうやってアップする?

そもそも免疫・免疫力とは?

免疫とは、細菌やウイルス、がん細胞など身体にとって異物と認識されるものが侵入してきたとき、それを排除しようとするシステムのことです。通常、細菌やウイルスが体内に侵入すると、免疫細胞が働き体内から排除しようとします。しかし、何らかの原因で免疫力が低下すると、異物を排除しきれず、風邪や感染症にかかりやすくなってしまいます。

免疫には「粘膜免疫」「自然免疫」「獲得免疫」があり、それぞれ特有の免疫物質や免疫細胞が働くことによって身体を守ってくれています。けれども、日々のストレスや、生活習慣の乱れが原因で免疫力が低下すると、感染症やがんなどの病気にかかりやすくなります。また、ターンオーバーの乱れや肌荒れなど、美容面にも影響することから、免疫力を高く保ち、日々生活することが重要です。

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免疫力を上げるために必要な生活習慣とは?

免疫力を上げるためには、以下の4つのポイントが重要です。

①適度な運動

免疫力向上には適度な運動が肝心です。家に閉じこもった不活動の状態では身体が冷え、高負荷な運動ではストレスホルモンの分泌により免疫力が下がると言われています。日常的な有酸素運動などの適度な運動がおすすめです。

②質の高い睡眠と十分な休息

睡眠不足や精神的ストレスも、免疫力を落とす大きな要因のひとつです。睡眠の時間が少ない人ほど精神的なストレスも溜まりやすく、休息も取れていないため、風邪などにかかりやすくなります。運動は睡眠の質も高めるため、日中は運動をして、夜はぐっすり眠るようにしましょう。

③笑顔を作る

笑うと副交感神経が優位になって身体がリラックスし、ストレス解消に効果があります。さらに笑顔になると IgA抗体という体内に侵入してきた異物を無力化する免疫物質の濃度が上昇し、免疫を高めるという研究結果があります。こちらは作り笑いでもIgA濃度は上昇すると言われているため、日々笑顔を作ることが肝心です。

 ④バランスの取れた食事をとる

食習慣の中でバランスの取れた食事をとり、腸内環境を整えて、免疫力を高めていく方法を次にご説明します。

食事から免疫力アップ!効果が期待できる栄養成分

正しい食生活を意識し、バランスの取れた食事をとることは免疫力を高めるために欠かせません。バランスよく、食材から免疫力向上が期待できる栄養成分を摂取しましょう。

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免疫力アップに効果が期待できる栄養成分

ビタミン群

ビタミンには免疫力を高めるものが多種類存在しています。ビタミンA、E、Cなど、美容にも健康にも大切な栄養素なので、それぞれの効果を意識して積極的に摂りたい栄養素です。

多く摂取できる食材:緑黄色野菜、果物、芋類、魚介類、ナッツ類など

タンパク質

良質なタンパク質は、免疫物質や細胞を維持する働きがあります。またタンパク質を摂取することで、病原菌から身体を守ってくれる「免疫グロブリン」という抗体を増やしてくれます。免疫グロブリンは、異物が体内に入ったときに駆除する機能があり、免疫力を高めるためにはタンパク質は必要不可欠な栄養素です。

多く摂取できる食材:肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など

ミネラル

カルシウムや鉄、亜鉛などを含み、細胞の働きを円滑にし、免疫細胞を助ける役目がある栄養素です。

多く摂取できる食材:牡蠣、卵、牛肉、ナッツ、レバー、大豆など

ポリフェノール

活性酸素を取り除いて、身体の酸化を防ぐ働きがあり感染症やがん予防、老化予防に効果的。

多く摂取できる食材:ブルーベリー、ぶどう、なす、緑茶、玉ねぎ、ココアなど

食物繊維

便通を整えて便秘を防ぐうえで欠かせないものです。腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整えて、病原菌を排除をサポートします。

多く摂取できる食材:海藻類、キノコ類など

海藻類の中に含まれている「フコイダン」成分を摂取しよう!

フコイダンについて

海藻には古来より健康効果が確認されている記述が多く存在しています。フコイダンは、海藻の中でもコンブ、ワカメ(メカブ)、モズクといった褐藻類にのみ含まれる特有のヌメリ成分で、水溶性食物繊維の一種です。

乾燥や細菌から自らを守るバリア機能の役割を果たしており、海藻が厳しい自然環境の中で生存していくために必要不可欠な成分です。フコイダンという名称は同一構造の物質につけられたのではなく、主成分がフコースである高分子多糖類の総称として使用されています。現在、フコイダンに関しては、NPOフコイダン研究所や九州大学などで研究が盛んに行われています。

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フコイダンの力

①美容効果抜群

褐藻類は水がなくては生きられないため、自らの身体を粘性の高い物質で覆い、乾燥から守っています。また、傷口を保護する働きもあると言われています。このことから、化粧品に天然由来の保湿成分として利用されています。また分子量が大きいため肌に浸透するのではなく、肌の表面を覆い乾燥を防ぐ効果があります。さらにフコダインはバリア機能が高く、塗布することで紫外線による肌のダメージも抑えられるのです。

②腸内環境を整える

フコイダンは水溶性食物繊維のひとつ。食べると消化されることなく小腸まで届き、吸収されずに大腸まで到達します。腸内の善玉菌で発酵・分解され、分解される際に出される短鎖脂肪酸が、大腸の組織を正常に保つための栄養源となります。大腸内を弱酸性にして悪玉菌の増殖を防ぎ、腸内環境を整える働きをします。

③免疫力アップ

フコイダンを摂取することで、人体に本来持っている自然治癒力(免疫力)を高めることができます。これは、活性化した状態の免疫細胞が体中をめぐり、免疫力を向上させることができるためです。

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このほか、抗癌作用、胃潰瘍改善、糖尿病・高血圧・血栓防止・動脈硬化抑制作用、免疫バランスの調整、抗アレルギー作用、便秘の改善(ダイエット効果)、老化防止(抗酸化作用)などの効果も期待することができます。

フコイダンは、生命体の先祖、海藻類から抽出した高分子多糖体です。その驚くべき作用は次々と発見されており、最強の免疫賦活成分と言われています。もっと自分の身体の防衛軍である自然治癒力(免疫力)を信じ、その力をフコイダンで増強しましょう。

教えてくれたのは…宮﨑 義之(みやざき よしゆき)先生

九州大学 大学院農学研究院 生命機能科学部門 食品免疫機能分析学寄付講座 准教授 九州大学 生物資源環境科学府 生命機能科専攻にて 博士号を取得。

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Text by Chiaki Okochi

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ヨガジャーナルオンライン編集部

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ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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