【オックスフォード式健康法】新見正則医師が教えるダイエット、最大のポイントとは
外科医および漢方医であり、免疫学者でもある新見正則先生は「健康法やダイエット法は、全員に当てはまる方法はなく個人によって効果が違うため、自分が納得できる方法を見つけて続けていきましょう」という考え方をもとに、「適度な運動と食事を行うダイエット方法」を提唱しています。今回は、オックスフォード式ダイエット方法について新見先生にお話ししていただきました。
オックスフォード式ダイエット法では何をするのか?
オックスフォード式ダイエット方法は、以下のことを日々積み重ねていくことです。
・食事の量を減らす
・運動量を多くする
・日々の食事を記録する
・定期的に体重計に乗る
「オックスフォード式ダイエット法は、簡単に言うと運動と食事制限を行うダイエット方法です。やり方としては、まずは食事の量を減らします。ここで大切なのは空腹を実感して楽しむこと。空腹が続くと、身体は余分な脂肪を燃やしてエネルギーにし始めます。お腹がグーグーと鳴っていることに気づき、『今、脂肪が燃えているんだな』と思ってみてください。
昔と同じ物を食べて同じ運動をしているのに痩せないという相談も耳にしますが、年齢を重ねると代謝が落ちて以前と同じ方法でも効果を感じづらくなります。基本的には、食事と運動を色々省略して簡単に痩せる方法などはないでしょう。私のクリニックでは大柴胡湯(だいさいことう)や防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)といった漢方も処方しますが、漢方だけに頼るのではなく、食事・運動を組み合わせることで効果が期待できますよと患者さんにはお伝えしています。
普段の食事を客観的に認識することも大切です。スマホの写真を見返してみると意外と食べていたなんてこともあります。コンビニやカフェで食事するときも、必ずカロリーをチェックしてみてください。たとえば、メロンパン一つで500kcal。このカロリーを運動で消費するのは案外大変です。1時間のウォーキングで200kcal前後しか消費しないとなると、食べた分を運動でゼロにするのはなかなか大変なことだと想像できますよね。一方で、体重の1~2㎏は排泄物で簡単に変わります。誤差の範囲ですので大して気にする必要はありません。
甘い食べ物を忘れる努力もしてみましょう。甘さは癖になってしまいます。清涼飲料水のラベルを見るとわかりますが、少し飲むだけでたくさんの砂糖を摂取することになります。どうしても甘いものが食べたいときは、高級チョコレートを一粒だけ大切に食べる方法などちょっとした甘さを楽しむのがコツです。もっとも、ちょっとした甘味を楽しめる繊細な舌のほうが健康にも良さそうですしね。
継続することが大事
オックスフォード式で大切なのは、自分が納得して続けられる方法でダイエットを継続すること。運動が嫌いなら運動をしなくていいように食べる量を減らすとか、前日に会食で食べ過ぎたなら次の日は1食にするとか、自分がきちんと理解して納得できる方法で続けることが重要です。極端な話にはなりますが、「毎日ポテトチップスが食べたい!だからその分運動で消費する!」といった方法でも、自分が納得しているなら良いと思います。
流行っているダイエットがダメというわけでは決してありません。気になることがあればトライしてみて、「自分には効果があった」「効果がなかった」と納得して、続けられそうならぜひ取り入れてみてください。それがオックスフォード式のダイエットの考え方です。
教えてくれたのは…新見正則先生
オックスフォード大学医学博士。外科医x免疫学者x漢方医としてレアな医師として活躍中。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。院長を務める新見正則医院では、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアを基本処方にして漢方薬を加えて、各種のがん疾患や難病・難症に対応。著書『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』(新興医学出版社)はAmazonでベストセラーに。
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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