正しい健康法、ダイエット法はどこにある?新見正則医師に聞いた「オックスフォード式」の考え方とは
毎日のように、たくさんの健康法やダイエット法が出てきては消えていきます。皆さんも良さそうだなと思って試した方法が続かなかった経験があるのではないでしょうか。今回は、自分に合った健康方法、ダイエット方法の見つけ方について、オックスフォード式の考え方を新見正則先生に教えていただきました。
オックスフォード式健康法とは?基本は「正しいものの考え方」
オックスフォード式健康法の名前にある「オックスフォード」とは、英国最古の大学オックスフォード大学から付けられている。新見正則先生は、日本で外科医としての経験を積んだ後オックスフォード大学に留学、そこで移植免疫学の博士課程を修了した。
「オックスフォード大学の博士課程では哲学も学びました。そこで得た物の考え方が今の思考の根幹にもなっています。私が提唱する健康法は『正しいものの考え方で健康を見つめましょう』という意味を込めてオックスフォード式と呼んでいます。
これだけ情報があふれている世の中では、本当に正しい情報がどれかわからなくなりますよね。そのため、正しい情報としての御利益を明らかにするために、エビデンスを求めるようになります。ですが以前お話ししたように、エビデンスは効果の差を表すものです。人それぞれ、効果もそれぞれあるなかで、「エビデンスがあるから正しい方法だ」とは言い切れませんよね。極論を言えば、エビデンスがなくても副作用がなければ試しにトライしてみればいいと思います。
世の中に健康法やダイエット法が出ては消えていくのは、皆さんが「健康になるためには、痩せるためには何をするのが正しいことなのか」を常に探し続けているからでしょう。オックスフォード式というのは、人はいろいろだから、その方法が自分に良さそうだなと思ったらちゃんと納得したうえ試してみれば効果が発見できるのではということです。
私もトライアスロンをやっていますが、適度な運動は健康に良いけど、アイアンマン(スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195km)のようなトライアスロンは適度を超えて身体に良くなさそうですよね。でも自分が楽しんでやっているならいいんです。このように行うことすべてが健康に良さそうだから、痩せそうだからという理由でなくても良いのではないでしょうか。
「正しい方法を探さなければ!」と考えると少し窮屈ですが、理解し納得して行うという軸があれば、自分に合った気持ちの良い習慣が見つかります。エビデンスよりも自分が納得して行った方法、それを続けていけばいいと思います」
教えてくれたのは…新見正則先生
オックスフォード大学医学博士。外科医x免疫学者x漢方医としてレアな医師として活躍中。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。院長を務める新見正則医院では、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアを基本処方にして漢方薬を加えて、各種のがん疾患や難病・難症に対応。著書『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』(新興医学出版社)はAmazonでベストセラーに。
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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