両足院副住職・伊藤東凌さんに学ぶ【日々の幸せな時間が増える「感謝の種」の見つけ方】

 両足院副住職・伊藤東凌さんに学ぶ【日々の幸せな時間が増える「感謝の種」の見つけ方】
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いつでも感謝をして暮らすことができれば、幸せな時間が増えていきます。感謝が上手になる方法とは何でしょうか。今回は、『もやだるさんのリセットスイッチ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)著者であり、臨済宗建仁寺派 両足院の伊藤東凌副住職に、「感謝の種」の見つけ方を伺いました。

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感謝することが増えると、幸せな時間は多くなる

幸せを見つけるのが上手な人になるために、もうひとつ私がおすすめしているのが、感謝のアンテナを立てることです。

「急に頼まれてしまった企画書の作成で困っているときに、同僚が一緒になって考えてくれたうえに、作成まで手伝ってくれた」

「大きな買い物袋を抱えながら歩いていて転んでしまったときに、通りがかった人が道路に散乱したものを拾ってくれた」

「一人で暮らしている実家の母から、病院へ行くときにいつも車に乗せてくれる近所の人の話を聞いた」

私たちは、人のやさしさや好意に触れたときに感謝の気持ちを抱きます。その気持ちを「ありがとうございます」という言葉で伝えることもあれば、深々と頭を下げて体で表現することもあります。

感謝の気持ちを伝えたい相手が目の前にいないときは、心の中で「ありがとう」と言うこともあるでしょう。みなさんも、これまでの人生で何度も感謝することがあったと思います。そして、感謝する度に幸せな気持ちに満たされたことでしょう。

感謝
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そんな感謝から得られる幸せの多くは、自分から見つける幸せではないことに気づいているでしょうか? 先ほどの例に限らず、感謝の多くは相手の行為から生まれるものです。しかし、相手の行為がなくても、感謝することはできます。感謝から得られる幸せを、自分からとりにいくこともできるのです。

そのために必要なのが、感謝のアンテナを立てることです。難しく考えることはありません。自分のまわりにいる人、モノ、出来事、環境などに目配り、気配りをしてみてください。そこには、感謝の種が必ずあります。しばらく会っていない親や兄弟、お世話になった学校の先生や入社当時に指導してもらった上司、親や親せきから話を聞いたことはあっても、会ったことのない祖先に思いをはせてみる。

それこそ、何世代も遡ってみるのはどうでしょうか。また、存在そのものを忘れることさえある空気、蛇口をひねると出てくる水道水、夜道を照らしてくれる月など、当たり前にあるものについて考えてみる。さらに、スマホやテレビ、パソコン、電子レンジ、掃除機、洗濯機など、ふだん使っているモノについて考えてみる。みなさんは、スマホにどれほどお世話になっているか、改めて考えてみたことがありますか?

いつも誰かとつながっていられるのも、知りたいことがすぐに調べられるのも、財布がなくてもお買い物ができるのも、好きなドラマや映画をいつでもどこでも見られるのも、音楽を聴けるのも、すべてスマホのおかげです。

こんなふうに、自分のまわりにあるものに目を向けるだけで、数えきれないほどの感謝すべき対象があります。感謝のアンテナを立て、自分を支えてくれているあらゆるものに積極的に感謝する。それだけで、幸せな気持ちになれる時間がどんどん多くなります。

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『もやだるさんのリセットスイッチ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『もやだるさんのリセットスイッチ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より

著者/伊藤東凌(いとう・とうりょう)

臨済宗建仁寺派 両足院副住職。1980年生まれ。建仁寺派専門道場にて修行後、15年にわたり両足院での坐禅指導を担当。現代アートを中心に領域の壁を超え、伝統と繋ぐ試みを続けている。アメリカFacebook本社での禅セミナーの開催やフランス、ドイツ、デンマークでの禅指導など、インターナショナルな活動も。2020年グローバルメディテーションコミュニティ「雲是」、禅を暮らしに取り入れるアプリ「InTrip」をリリース。海外企業のウェルビーイングメンターや国内企業のエグゼクティブコーチも複数担当する。

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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