「膝を曲げると痛い」「膝まわりに違和感」を和らげる!膝まわりの3つの筋肉をほぐす筋膜リリース
寒い季節になると、膝を曲げるときに痛かったり、立ち上がると急にひざに痛みが走ったり、膝周辺になんだか違和感を覚えたり。膝周りのお悩みが増える模様です。これは、冷えにより関節周りが固まってしまっていることが原因!筋膜リリースでやさしくほぐしていきましょう!
冷えると膝が痛くなる?!
寒さに向かう季節は、以下のような膝関節に痛みや違和感を覚えることはありませんか?
・膝を曲げる動き、特にしゃがむ等深く膝を曲げると、膝回りに痛みがある
・歩く、階段を上るなどの動きをしている最中、急に痛みが走ることがある
・立ち上がる時に、膝がギシギシ~となる感覚がある
・長時間座る、立つなど同じ姿勢でいると、次の動きに入るときに膝が固まっている
関節は加齢により硬くなることもありますが、これからの季節は、寒さで膝の痛みが生じやすくなります。
・寒さで膝周りの筋肉が固まる
・夏より運動量が減ることで筋力が衰えている
・運動量が減ることで体重増加により関節への負担が増えている
・摂取する水分が減ることにより、体全体が水分不足になる
・寒さにより血流が悪化し脚全体がむくんでいるため、関節を曲げる時に痛みが生じる
膝は、歩行時において体重の3~4倍もの負荷がかかると言われています。体重が50Kgであれば、膝関節は150Kg~200Kgもの重みを支えているということ。
寒くなり関節の動きが悪い状態で負担をかけているわけですから、痛みが出るのもうなづけます。
また、数キロ体重が増えてしまった、という場合も要注意。体重が3kg増えると、膝にはおよそ9kgの負担が余分がかかるということ。いつもよりちょっと太った、が関節にとっては大きな負担になるのです。
膝を曲げる時に使われる筋肉をほぐそう!
膝の痛みを予防するには、スクワットや日々のストレッチが効果的ですが、もうすでに痛みを感じることがあるという方は、まずは筋膜リリースで硬くなった膝周りの筋肉をほぐしていきましょう。特に膝を曲げる動きで膝の痛みがある場合は、膝を曲げる時に使われる筋肉の中で、一番使われる筋肉、ハムストリングスと呼ばれる太ももの裏側の筋肉をほぐすのが効果的。
ハムストリングとは3つの筋肉の総称で、内側に半腱様筋・半膜様筋、外側に大腿二頭筋があります。
やり方
1.脚を伸ばして座り、右脚の太ももの真ん中下筋膜リリースローラーをセット
2.脚をぶらぶらと横に揺らす
3.左ひざを立てて体を支えながら右のお尻を床から持ち上げ、前後にローラーを動かす
太ももの裏側をほぐすとき、つま先を内側に向ければハムストリングスの中でも内側にある半腱様筋や半膜様筋を、外側に向ければ外側にある大腿二頭筋をほぐせる、というようにターゲットの筋肉を変えることができます。痛みや硬さを感じる方を長めにほぐすのもお勧めです。
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AUTHOR
伊藤香奈
股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。
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