かかとのガサガサ、原因はビタミン不足?柔らかかかとのために必要な2つのビタミンと相乗効果とは
かかとのガサガサ、ひび割れ…。寒い季節になると特に気になる体のサインですよね。あたたかい靴下を履いたり、クリームを塗ったり外側からのケアももちろん大切。けれど、内側からのケア、忘れていませんか?かかとのガサガサの予防&改善には、2つのビタミンの相乗効果がカギなのです。
かかとのガサガサとは?
冬に特に多いかかとのガサガサは、乾燥や摩擦が原因といわれています。かかとはもともと油分が少ないので、乾燥しがちな冬はよりかさかさとしてしまいます。また、かかとが全身の体重を受けているのも角質が増える原因の1つ。
さらに冬は、気温が下がることにより体が冷えてしまいます。血行が悪くなると皮膚の入れかわりがうまくいかず、古い角質が残ってしまいかたくなった皮膚はさらにがさがさを悪化させます。
かさとのガサガサに特に必要な栄養素2つ!
乾燥、摩擦、冷えなどさまざまな原因が考えられる、かかとのガサガサ。実はそれ以外にも皮膚の保護に必要な「栄養不足」も考えられます。
かかとケアの保湿クリームのパッケージに「ビタミンC配合」「有効成分ビタミンE」といった表示を見たことはありませんか?
クリームにも配合されているビタミンは、もちろん食事から得られるものです。外側からのケアと、食事からの内側のケアでより「つるつる」のかかとを目指せるというわけですね。
ビタミンC
お肌にいいというイメージがあるビタミンCは、当然かかとにも必要な栄養素。皮膚の弾力を保つコラーゲンを生成・保持するには、ビタミンCが不可欠です。ビタミンCはヒトの体内でつくれず、蓄積もできないのでこまめに食事から摂取する必要があります。
体内にためておけないので「1度にたくさん食べる!」のではなく、毎日意識的に摂り入れたいですね。
また、ビタミンCは水溶性ビタミンの仲間。水にさらしたり加熱したりすることで溶け出してしまいます。生で食べられる果物や野菜とともに、外側から塗るビタミンC配合のクリームなどを併用しながら、摂り入れていきましょう。
ビタミンE
ビタミンEは抗酸化作用のある脂溶性のビタミンです。水溶性のビタミンCと異なり、水にさらしたり加熱したりしても栄養成分が損失されず体内に摂り込まれます。
ビタミンEには抗酸化作用だけでなく、肌のバリア機能、血行促進、新陳代謝促進などの効果があります。血行が悪くなり古い角質が残るかかとには、まさに必須の栄養素。
そしてかかとケアのためにビタミンEが必要な理由はもう1つ。実は、ビタミンCとビタミンEを同時に摂ると、お互いの抗酸化作用がさらに発揮され相乗効果が得られるのです。
「ビタミン」と聞くと果物や野菜を連想しがちですが、ビタミンEはナッツや植物油に多く含まれています。おやつの時間にナッツを食べたり、ヨーグルトやサラダなどにトッピングしてみたりするのもいいですね。
食事改善は薬のような即効性は期待できません。1日だけ「ビタミンCが多い果物を積極的に食べたたから」といって、翌日かかとがつるつるになるわけではないですよね。
けれど、意識的に継続して摂り入れることで改善へとつながります。また、つるつるのかかとや皮膚をつくるにはビタミンC、E以外にもビタミンA、亜鉛、たんぱく質なども必要です。
果物、野菜、ナッツ、乳製品、魚介類、肉類などなど…。さまざまな食材を食べることでまんべんなく必要な栄養素を摂り入れられます。まずはビタミンCとEを意識しながら、バランスの良い食事をこころがけたいですね。
「この冬こそ、かかとのガサガサを予防したい!」そんな方は、ぜひ本格的に冷え込む前に、食事改善に気をつけて予防していきましょう。
AUTHOR
なつめももこ
管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。
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