空気が乾燥するこの季節に「柿」がおすすめの理由は?ビタミンCの含有量は?意外な栄養効果
空気が乾いてくると気になるのが、鼻や喉の乾燥。今が旬の果物・柿は、それらの乾きをうるおすだけでなく、風邪の予防や美肌作りにもうれしい効果が期待できます。今回は、柿の魅力についておさらいしていきましょう!
「咳・くしゃみが出やすくなった」「鼻や喉の乾燥が気になる」…。
夏から冬にかけての過渡期は、空気が少しずつ乾燥してくる季節です。
そして、その乾いた空気を吸い込む鼻や喉もまた乾燥しがち。咳・くしゃみが出やすくなったり、呼吸器の不調を感じやすくなったりすることもあるでしょう。
そんなときは、“柿”を食べてみてはいかがでしょうか。
まさに今、9~11月が旬の柿は、薬膳の世界では、体をうるおす薬効に期待される食材。しかも、風邪予防や美肌作りに嬉しいビタミンCもたっぷり!
そこで今回のテーマは、“柿”。
早速、柿の魅力をおさらいしていきましょう。
「柿が赤くなると医者が青くなる」!?
「柿が赤くなる(色づく)と医者が青くなる」ということわざを聞いたことはありませんか?
柿が赤くなる秋は、気候がよく体調を崩す人が少ないという意味でこう言われています。また、その一方で、柿の健康効果も手伝って生まれたことわざでもあるようです。
では、柿にはどのような栄養があるのかを見ていきましょう。
ビタミンCの含有量はトップクラス
柿には、ビタミンCが豊富。それも、ミカンやいよかんなどのかんきつ類よりもはるかに多く、果物の中でもトップクラスの含有量です。
ビタミンCは、活性酸素を除去する抗酸化作用や、免疫力の向上、さらにはコラーゲンの生成に働くため、風邪の予防・美肌効果に期待できるでしょう。ちなみに、柿を1個食べると、ビタミンCの1日の摂取基準量を満たすことができます。その反面、生柿は体を冷やす性質を持つため、1度に食べすぎないように注意が必要です。
胃腸のトラブルに効果的なタンニン
ポリフェノールの一種・タンニン(渋みのもと)には、消炎作用や収れん作用があり、胃腸の働きを活性化したり、消化不良を改善したりする効果に期待されています。それに加えて、アルコールを分解する作用もあることから、「二日酔いの朝には、柿を食べるといい」などと言われています。
食物繊維やカリウムで、スッキリ食材
腸内環境を整える食物繊維や、尿の出を促すカリウムが豊富なのも柿の魅力。便秘やむくみの解消にも期待できる、スッキリ食材です。
ほかにも、柿は薬膳の世界では、口の乾きを癒す食材だと言われています。カロテンから変換されるビタミンAには、粘膜を正常に保つ働きがあり、鼻や口、喉などの健康維持に役立つため、呼吸器の乾燥が気になる今の季節にうれしい効果を期待できるでしょう。
次は、美味しい柿の見分け方と、保存方法について。
AUTHOR
高木沙織
ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。
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