寝ても寝ても疲れが取れない…体がダルい…それ「副腎疲労かも?」症状と改善方法【医師監修】

 寝ても寝ても疲れが取れない…体がダルい…それ「副腎疲労かも?」症状と改善方法【医師監修】
AdobeStock
半田葉子
半田葉子
2022-09-15
広告

秋の季節性うつ病にも注意

これから秋が深まり日照時間が減ると体内のセロトニンの減少により、「季節性うつ病」と呼ばれるような気分が落ち込む機会が一般的に増えてきます。セロトニンが不足すると、イライラや不安、やる気が起きない、パニック障害やうつ病などの精神疾患に繋がる恐れもあります。特に女性は月経前症候群(PMS)や更年期障害など、ホルモンバランスが崩れる時期には感情も揺れやすくなります。

副腎疲労の怠さと似ている症状も多く、季節を問わず怠さを感じている方は、秋特有の気持ちの落ち込みと重なり体調不良になる恐れもあるので気を付けたいところです。

改善方法

反射区をほぐす

あしつぼ
photoAC

目頭の下方の反射区の他に、足裏の中央よりほんの少し上あたりをほぐすのも良いでしょう。足裏の副腎の反射区は、頭痛や肩こり、花粉症などのアレルギーにも効くと言われていますので、おすすめです。

塩分補給

塩
photoAC

副腎疲労の人は体内の塩分(ナトリウム)の調整を担うアルドステロンというホルモンが低下している恐れがあります。汗をかく時期は汗と一緒にナトリウムも排出してしまいますので、普段塩分を意識して控えている方や、汗を多くかく方は良質な塩分(天日塩・味噌や塩麹、醤油などの発酵食品など)の摂取を意識してみてください。

朝の果物・飲み物に要注意

副腎疲労の方に意外と多いのが「朝は軽く果物だけ」

いちじく
yoko handa(Instagram)

朝が弱く朝食の代わりに果物だけを摂取してはいませんか。果物はカリウムの含有量が多く、ナトリウム(塩分)を排出する働きがあります。体内の栄養が消化し終わった朝にカリウムを摂取するとナトリウムが余計足りない状態になり、身体の怠さを促進させてしまいます。摂る場合はカリウムの少ない果物(りんご・みかん・ぶどうなど)や、少量の果物、もしくは塩分を補給するなどを心掛けましょう。
※コーヒー・ココア・豆乳・アボカドにもカリウムが多く含まれています。

その他腎臓に負担がかかる食べ物を避ける

コーヒー
素果子(Instagram)

・アルコール・カフェイン
・白砂糖(清涼飲料水・スイーツなど)
・食品添加物(ジャンクフードや保存料・着色料・香料・人工甘味料など)

思い当たる節がある方は、できることから是非試してみてください。
副腎疲労が改善すると、気持ち良い目覚めや日々の疲れの軽減、その他原因不明の体調不良の改善につながるかもしれません。夏に汗を多くかいたことで副腎に負担がかかり、ナトリウム不足からくる身体の怠さに気づかず、季節の変わり目からくる不調と思い込んでしまう前に、気になる方は今一度ご自身の副腎疲労を考えてみてはいかがでしょうか。

医師監修/佐藤瑠美先生
内科医として朝倉医師会病院に勤務。医学博士、内科認定医、総合内科専門医、感染症専門医、感染症指導医、呼吸器専門医、呼吸器指導医、アレルギー専門医、化学療法認定医、化学療法指導医、抗酸菌症認定医、抗酸菌症指導医、インフェクションコントロールドクター、肺がんCT検診認定医

広告
  • 2
  • /
  • 2

AUTHOR

半田葉子

半田葉子

バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

だるい
副腎
副腎
あしつぼ
塩
いちじく
コーヒー