ストレスはホルモンにどう影響するのか?ストレスを解消し、ホルモンバランスを整える4つのポイント

 ストレスはホルモンにどう影響するのか?ストレスを解消し、ホルモンバランスを整える4つのポイント
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何千人もの健康を取り戻し、依存症や摂食障害、自律神経失調症をはじめとする数々の問題を克服するのを支えてきたマイラ・リューイン氏。強さと健康を維持するために心がけるべきことについて教えてくれました。

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現代社会では、ストレスは「当たり前」になっています。しかし、「普通」が「当たり前」とは限りません。
ストレスは、私たちが人生に抵抗し、人生をありのままに受け入れないときに生じます。

今、目の前で起こっている流れに逆らうと、外側の状況をコントロールしようとしすぎてしまうのです。これがストレスを生むのです。

ストレスとホルモンバランスの乱れ

ストレスはホルモンバランスに悪影響を及ぼし、私たちの健康にダメージを与えます。

もしあなたが、過多月経、無月経、PMS、月経痛、肌トラブル、気分の落ち込み、更年期症状(ホットフラッシュ、睡眠障害、性欲低下、乾燥、脂肪過多)、抜け毛などを経験しているなら、それはストレスによるものかもしれないのです。

ストレスは、食べ物や人生を消化する力である「アグニ」を弱めます。

アグニの働きが低下すると、消化が妨げられ、食べ物から栄養がうまく吸収されなくなります。その結果、ホルモンの分泌が乱れ、内分泌腺に栄養がいき渡らず、うまく機能しなくなります。

また、人生のネガティブな出来事や感情に対処する能力も低下します。心身が休まらず、睡眠が妨げられ、その結果、癒しや回復がうまく機能しなくなります。

アグニが弱いと、オージャスが枯渇してしまいます。オージャスとは、私たちの本質的な活力です。私たちの免疫力、活力、生殖機能を担っています。

ストレスを解消し、ホルモンバランスを整える4つのポイント

アーユルヴェーダとヨガの日々の実践は、私たちが意識的にライフスタイルを選択し、ストレスを解消するのに役立っています。

一日の中で、一人で静かに過ごす時間をもつ

時折、ただ座って、呼吸に意識を向けてください。規則的な呼吸を行います。深くスムーズに息を吸って、長くゆっくりと息を吐き出します。そうすることで、心が緩んで落ち着くことができます。

一日を通して急ぐことをやめる

心が焦って落ち着かないと、目の前のタスクを終える前に次のことに取りかかろうとしてしまいがちです。それによってエネルギーは分散され、燃え尽きてしまいます。プラーナヤマの呼吸法と瞑想を定期的に実践することで、人生への取り組み方を変えることができます。

断ることを学び、「~すべき」「~しなければならない」という思考を減らす

何かに抵抗している状態は、大量のエネルギーを消費します。その抵抗は、自分が望んでいるものを手に入れることができないと考えたり、あるいは避けようとしていることからきているのかもしれません。今あるものを受け入れ、それに感謝することが出発点です。そして、物事が変わる可能性に対して心を開くことで、エネルギーが流れます。

ホルモンバランスの乱れや月経・更年期障害の症状は、ストレスの増加や、食べ物や人生を適切に消化できないことが原因であることが多いようです。

アーユルヴェーダとヨガの実践は、アグニを強化し、今この瞬間を受け入れ、人生に抗うのではなく、流れに身を任せることを可能にします。

アーユルヴェーダとヨガは、ストレスを乗り越え、力強い視点で人生を見るためのツールを与えてくれます。

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マイラ・リューイン

マイラ・リューイン

アーユルヴェーダとヨガを30年以上学び実践する。何千人ものクライアントが本来の自然なバランスのとれた健康を取り戻し、依存症や摂食障害、自律神経失調症をはじめとする数々の問題を克服するのを支えてきた。バリを拠点とするHale Pule アーユルヴェーダ & ヨガの創設者・代表として、この2つの変容の科学を学び癒しを得るための幅広い機会を提供する。その内容は、アーユルヴェーダ・ヘルス・コンサルテーションからヨガ・アーユルヴェーダ指導者養成コースにいたるまで多岐にわたる。栄養学とアーユルヴェーダの2方面からコンディションづくりをサポートする食事と、ヨガのクラスが愉しめる今最も注目のコンセプトショップ「THE_B」にて、アーユルヴェーダメニューを監修。



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