背中のコリ、自律神経の乱れ…原因は肋間筋?体の不調にも関わる「硬い肋間筋」をゆるめる3ポーズ

 背中のコリ、自律神経の乱れ…原因は肋間筋?体の不調にも関わる「硬い肋間筋」をゆるめる3ポーズ
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私たちが1日にしている呼吸の回数は約2万回と言われています。その2万回の呼吸で肋骨の間にある肋間筋が働いていますが、その硬さや影響を意識したことはありますか?

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肋間筋が硬くなると?

呼吸筋が十分に使えず、硬くなってしまうと次のような体の不調が起こりやすくなります。

肋間筋
Illustration by illust AC

呼吸が浅くなる

肋間筋が硬いということは、呼吸をするときに動くはずの筋肉が十分に動かないので、呼吸が浅くなりがちです。浅い呼吸では脳に十分な酸素が行き渡らずに集中力の低下や頭痛が起こったり、交感神経が優位になって体が緊張状態になり、血流の悪化や肩こりなどもおこりやすくなります。マスク生活だけでも呼吸が浅くなりがちなので気をつけたいですね。

背中のこり、姿勢の崩れ

肋骨は背骨や胸椎(背骨)ともつながっています。肋間筋の硬さはこうした骨の動きにも影響し、背骨が十分に動かなければ背中や腰まわりの筋肉も硬くなってしまいます。

逆を言えば、呼吸が浅かったり姿勢が悪いと肋間筋の硬さにもつながると言えるでしょう。体側を意識したヨガポーズで肋間筋をゆるめてみましょう。

おすすめポーズ

キャット&カウ

肋間筋のストレッチには背骨の動きも伴います。まず最初にキャット&カウのポーズで背骨や背中の筋肉を少しほぐしておくとその後のポーズがやりやすくなります。

キャット&カウ
キャットポーズ(上)&カウポーズ(下)/ Photo by Yoga Journal US

やり方:
1. 四つ這いになり、手首が肩の下、膝がお尻の下にくるように位置を整える。
2. 息を吐きながら、手でしっかりと床を押して背中を丸めていき、目線をおへその方へ向ける(キャットポーズ)
3. 息を吸いながら背中をそらせ、尾骨を斜め後ろ、目線を斜め前に向けていく(カウポーズ)。
4. 呼吸にあわせてふたつの動きを数回繰り返す。

門のポーズ

門のポーズ
膝を立てている側の太ももを床から垂直に保つのが効果アップのポイント / Photo by Yoga Journal US

やり方:
1. 両膝をついて立ち、右脚を真横に伸ばす。左の太ももは床と垂直になるように、左膝の真上に骨盤の左側がくるように体勢を整える。
2. 息を吸いながら左腕をまっすぐ上に伸ばし、吐きながら上半身を右脚の方へ倒していく。右手は右脚の上ですべらせるように。
3. ウエストの横から脇の下までをしっかりと伸ばしながら呼吸を続ける。
4. 終わったら反対側も同様に行う。

三日月のポーズ(アレンジ)

三日月のポーズアレンジ
Photo by Yoga Journal US

やり方:
1. 右足を前に出した三日月のポーズをする(三日月のポーズのやり方)。
2. 右腕を下ろし、息を吸いながら左の指先をさらに高く上に伸ばし、吐きながら上半身を右に倒す。
3. 肋骨周辺の広がりを感じながらゆっくりと呼吸を続ける。
4. 終わったら上半身を起こし、左足を前に出した三日月のポーズをして反対側も同様に行う。

バナナのポーズ

バナナのポーズ
全身をバナナのように湾曲させます / Photo by Yoga Journal US

やり方:
1. 仰向けになって両腕を頭上に伸ばす。
2. 両足を右側にずらし、両腕も右にずらし、左の手首を右手でつかんで軽く引いて左の体側を伸ばす。
3. 左足首を右足首の上に交差してさらに体側の伸びを深める。
4. 数回呼吸を続けたら手足を中央に戻して反対側も同様に行う。

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AUTHOR

吉田加代子さん

吉田加代子

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。



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