【夏に太りやすいのはなぜ?】夏太りを予防!アーユルヴェーダ的「食べ方3つのコツ」
そんなにたくさん食べてないのになぜか太ってきた!?…そんな夏太りには理由があります。季節の変化の影響を受けて変化する体の状態に合わせて、どんな食事をしたら良いかを教えてくれるアーユルヴェーダの考えを取り入れて、すっきり健康ボディを目指しましょう!
夏太りの原因とは?
夏バテで食欲が無くなり、痩せる人もいる一方で、夏になるとなぜか太ってきてしまうという人がいます。それはなぜでしょうか?
・ついつい甘いものを食べてしまう(アイス・ジュース)
・そう麺、パスタ、カレーなど糖質に偏った食事をとる傾向がある
・暑さで引きこもり、運動不足になる
・冷房で体が冷え、代謝が落ちる
ざっとこんな理由があると思います。
では、アーユルヴェーダではどのように考えるかというと、夏は、ワータ(風)のエネルギーと、ピッタ(火)のエネルギーが増える季節なので、どちらかというと「痩せる季節」です。それなのになぜ、夏太りをしてしまうか。その理由は「消化力」にあります。
よく「私たちは食べたものからできている」と言いますが、アーユルヴェーダでは「私たちは消化したものからできている」と考えます。どういうことかというと、食べ物は体内に入っていきなり血や肉になるわけではなく、消化器を通って少しずつ消化され、小腸で吸収されて全身に巡って初めて栄養素として使われるからです。
そのため、消化に何か問題があれば、栄養素がうまく吸収されなかったり、消化不良の物質が体内で毒素としてむくみや血行不良を引き起こします。それが太りやすい体を作るのです。夏は、消化力が落ちる季節なので、特に消化の問題が起こりやすくなります。
消化力を下げてしまう夏の悪習慣
そのため、夏に太りにくい体を作るには、消化力を下げないことが非常に重要です。ですが、夏によくしてしまう習慣には、消化力を下げるものがいくつかあるので注意しましょう。
1、冷たいものを食べる(飲む)
冷たい飲み物と食べ物は、内臓器を冷やし、消化力を弱めます。アーユルヴェーダでは、「お腹のかまどに水をかける」という言い方をしますが、体内に入ってきた食べ物を胃が消化しようとした矢先に、冷たい水やビールなどを飲んでしまうと、せっかくあったまった胃が冷えて、消化力が落ちてしまうのです。
2、うなぎ、BBQなど脂の多い食事をする
また、夏の風物詩でもある、うなぎやBBQなどの食事は「スタミナをつける」というイメージがありますが、消化の観点で見ると逆効果です。脂質の多い食事は消化に時間がかかり負担になるので、特に夏は不向きです。元気になるどころか、消化で疲れてしまって、食後にひどい眠気に襲われることもあります。
3、よく噛まない
夏はさっぱりしたものを食べたくなるので、そうめんや冷やし中華など麺類を食べる回数が増える方も多いかと思います。しかし麺類は噛まずに飲み込めるため、どうしても咀嚼回数が減りがちです。糖質の分解は唾液に含まれるアミラーゼで行われるので、
咀嚼回数が減れば糖質の分解が不十分になります。
夏にオススメの食習慣
これらの食習慣をできるだけやめて、代わりに消化力を高める食事をすれば、太りにくくなりますし、また体調も良くなるはずです。アーユルヴェーダでは、消化に負担をかけない食事は、加熱調理した食べ物、そして野菜を中心とした食べ物と考えます。特にスープは汗で失わせた水分も補給できるのでベターです。夏の食事は、スープを中心に以下のようなメニューにすると良いです。
朝 野菜スープ
…卵や豆腐を入れてタンパク質も摂取したり、 スープだけでは足りない人はご飯をプラスするのがオススメ。
昼 メインのおかず+サラダなど
…タンパク質をしっかり食事で摂る。この時間帯は肉を食べても消化しやすい。また、消化力が最も高くなる昼は生野菜サラダを食べても大丈夫。
夜 野菜スープ+@
…夜も野菜スープを中心に、軽めのおかずやご飯などで済ませるのがオススメ。
スープの味付けは自由ですが、味噌、塩、スパイス、出汁など、色々な味付けをして変化させる方が、栄養の偏りを防げるため良いでしょう。
ぜひアーユルヴェーダ的食べ方のヒントを取り入れて、夏を快適に過ごしてくださいね。
AUTHOR
アカリ・リッピ―
アーユルヴェーダ著者・セラピスト。本場スリランカでアーユルヴェーダ医師のもと修行。帰国後、1万人の体質改善コンサルをしながら講座で実践的なアーユルヴェーダを指導。著書「アーユルヴェーダが教える、せかいいち心地よいこころとからだの磨き方」 (三笠書房)5刷。都内でサロン経営。大手企業の営業マンだった時の経験を活かし、「忙しい人でも無理なくできる」現代的なアーユルヴェーダを発信。
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