日本初メンズマタニティヨガ講座の受講者男性が驚いた、妊娠にまつわることトップ3

参加者は男性のみ！妊娠中や産後のことを学ぶ

「MEN‘Sマタニティヨガ Basic Training 20時間」は、東京都品川区旗の台にある「ヨガピラティス スタジオブルー」にて、4日間にわたり開催されました。（講座の誕生秘話は、日本初メンズマタニティ養成講座主宰者が思う、男性が妊娠を理解することの重要性とは【インタビュー】からご覧いただけます）

大変光栄なことに、私のぐちかなこが本講座を担当させていただきました。そこで今回は、講義の内容や、受講された男性ヨガインストラクターさんがびっくりしていたことなどをお話ししていきたいと思います。

講座で一番大切にしたことは「寄り添う心」

講座内容は大まかに4つ。①座学②ディスカッション＆シェアタイム③ケーススタディ④ヨガポーズという構成です。生理やピルのこと、卵子や精子が出会うまでの奇跡、そして妊娠から出産までの体のダイナミックな変化やコミュニケーション方法についてなどを、参加者の皆さんとたくさん意見を交わしながら賑やかに学び進めていきます。

そのなかで最も大切に伝えたいと思ったことは「寄り添う心」です。女性ホルモンの名前や妊娠周期を丸覚えすることよりも、妊娠中や産後にどんな変化が起こり、女性がそれをどんな風に感じているのかを想像してみてほしい。そして、妊娠という嬉しくも不安のある特別な時期を、パートナーと分かち合いたいと願っている女性がたくさん存在すること。時として正論のアドバイスよりも共感に助けられるのだということなどを伝えていきました。男女どちらが上だとか、どちらの方が大変…と比べたい訳ではありません。ただ、共に生きていきたい。その為に男性にも知っておいてほしことを余すことなく共有する20時間となりました。

「え！そうだったの？」男性受講者が驚いたことトップ3

講座内でお話しするなかで、「そうだったの！」「知らなかった…」と驚きの声が上がる場面が何度もありました。その中で特に印象的だったことをランキング形式でご紹介します。

第3位｜命が生まれる奇跡

皆さんは、卵子や精子がどれくらい存在していたり作り出されたりしているかご存知ですか？果てしない数の中から「あなた」という命ができたのだということをお話しした時、参加された皆さんから「へえ！」という驚きの表情が見られました。私もお話ししながら「命とは数えきれないほどの奇跡が重なって生まれたものなのだな…」とひしひしと感じました。

第2位｜妊娠中や産後の様々なトラブル

講座では、参考図書を用いて帝王切開のことや内臓が出てきてしまう骨盤臓器脱のことを写真でお見せするシーンもありました。参加者の皆さんは「こんなに大変な状態になることがあるんだ…」と真剣に見入っていました。医師になることが目的ではないので専門的な知識はそこまで必要ないかもしれませんが「こういうことがあるかもしれない」と知っているだけで、パートナーを守ることができるかもしれないと考えています。

第1位｜動きにくさ

妊婦さんの疑似体験をしてもらう為に、お腹に胎児と同じ重さの人形を身につけたまま講義を受けてもらい、さらにお腹にブランケットをくくりつけてヨガポーズに取り組みました。すると「これは想像以上にきつい！」「座るだけでも一苦労だ…」と、ひとつひとつのポーズや動作で、普段との違いを噛みしめるように実感されていました。「もしレッスンに妊婦さんが参加したら？」という視点でレッスンを実践するワークも行いました。

大切な人を守る為の知識を

「自分には子どもがいないしなぁ」「男性が知ってても役に立たないんじゃないかな」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、思い出してほしいのです。私達は皆、小さな命から始まりました。そしてこれからも、命は生まれ続けていきます。自分が生まれてくるまでの軌跡を知り、これから生まれてくる命を守る術を学ぶことで、大切な人が不安な時にそっと手を差し伸べられる…。そんな風に、誰しもがお互いに支え合える存在となり、世界がより幸せに包まれることを心から願っています。