LGBTQ +当事者たちに寄り添う、本物の“アライ”になりたい?共感力を高める「インナーワーク」
ヤマとニヤマを取り入れる
このように実践することは、アヒムサ(不殺生)の実践です。しかし、それはまた、スヴァディヤヤ(自己学習)でもあります。内面を見つめることで、自分自身のジェンダー体験に関連して、どのような物語を自分の中に内在化してきたかを振り返ることができます。ジェンダーの二元論やジェンダーシステムのせいで、自分自身が個人的に経験した心の拒絶、苦しみ、あるいは害を振り返ってみてください。これらは、私たちの性別のアイデンティティに関係なく、私たち全員に影響を与える構成とシステムです。
トランスジェンダー、ノンバイナリー、ジェンダー・ノンコンフォーミングはこのシステムで苦しみ、シスジェンダーは「標準」と見なされ支持されているため、このシステムから利益を得ています。そして、それでも、これは両者のシナリオなのです。シスジェンダーの人々もまた、有害な影響を経験しています。
例えば、シス男性や出生時に男性に割り当てられた人々は、感情表現を制限される可能性があります。それは男性性とはこうあるべきというキャラクター像が影響しているのです。異性規範を強化するシステムは、西洋文化の美の基準も広めています。 それは、ボディシェイミング、ファットフォビア(肥満嫌悪)、ダイエット文化、スラット・シェイミング(一定の女性観に基づき女性の性行動を批判すること)、その他あらゆる性アイデンティティの人々に影響を与える有害な行動や信念を助長します。
文化の転換を始める
我々がジェンダーの二元論を覆し、皆が成長でき、とりわけ抑圧的な制度や構造から最も影響を受けている人たちが活躍できる、より安全な空間を作るためには、私たちは、有害なメッセージから何を内在化したかを振り返る必要があります。そして、それが私たちの生活にどのように反映されているかを振り返る必要があるのです。
これは、自分自身と他者に対して責任を持つということであり、自分自身に責任を持つという作業にコミットするということです。ヨガは、私たち個人と集団の変容と解放に取り組み、誰にとってもより歓迎され、包容力のある世界を作るよう、私たちを誘うのです。
教えてくれたのは…トリスタン・カッツさん
トリスタン・カッツさん(彼らと呼ぶ)は、作家、デジタルストラテジスト、そしてエクイティ・インクルージョンのファシリテーター。 ローレン・ロバーツとのポッドキャスト「ALL THE F*CK IN(オール・ザ・ファッキンイン)」は、社会正義の価値観を捨てずにビジネスや起業で成功を収める方法について語っている。カッツさんは、ヨガ、平等、多様性、包括性に関わる活動の功績が認められ、ヨガジャーナルの2021年ゲームチェンジャーに選ばれた。
ヨガジャーナルアメリカ版/「Want to be a True Ally? Do the Inner Work」
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ヨガジャーナルアメリカ版
全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。
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