「嫌なことを言われても我慢してしまう」無理をして対人関係を続けている人に臨床心理士が伝えたいこと
あなたは、無理をして対人関係を続けていませんか?一緒にいて嫌な気持ちになる人や、身体が反応してしまう人との関係を我慢しながら続けていても、あなたがどんどん苦しくなってしまうだけかもしれません。無理をして対人関係を続けて心がすり減ってしまう時は今回の記事を参考にしてください。
「いつも人の愚痴ばかり聞いて疲れてしまう」「傷つけられるようなことを言われても我慢して関係を続けてしまう」そんな悩みを抱えていませんか?心理カウンセラーは人の話を聞く勉強をしていますが、そうではない人が、他人の後ろ向きな考え方や意見を長時間、継続的に聞くことはおすすめできません。お互いに愚痴を言い合うのではなく、それが一方的だとなおさらです。どんな人でも周囲の人の気持ちや雰囲気に影響されてしまいます。私たちには、ミラーニューロンという共感に関する神経が備わっており、少なからず相手と同じような感情を感じてしまいます。そうすると、あなたも憂鬱な気分になったり、一緒に落ち込んでしまうでしょう。そして、相手は共感してもらえたと感じ、もっとあなたに相談をするかもしれません。同じような関係性が続いてしまう前に見直してみましょう。
自己犠牲をやめる決意をする
相手のために自己犠牲して話を聞くことで、「優しい」「いい人」と周囲から評価してもらえるかもしれません。しかし、あなたが無理や我慢をしていては、あなたの心は苦しくなり健康に影響が出てしまいます。優しい心を持ったあなたが、誰かに利用されたり、都合のいい人として扱われてしまうことが心配です。まずは、自己犠牲をしていることに気づき、相手に巻き込まれるのをやめようと決意してみましょう。
AUTHOR
石上友梨
大学・大学院と心理学を学び、心理職公務員として経験を積む中で、身体にもアプローチする方法を取り入れたいと思い、ヨガや瞑想を学ぶため留学。帰国後は、医療機関、教育機関等で発達障害や愛着障害の方を中心に認知行動療法やスキーマ療法等のカウンセリングを行いながら、マインドフルネスやヨガクラスの主催、ライターとして活動している。著書に『仕事・人間関係がラクになる「生きづらさの根っこ」の癒し方: セルフ・コンパッション42のワーク』(大和出版)がある。
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