柔軟性アップ&セルライト予防にも効果あり?【もも裏の筋膜リリース】正しいやり方とは
フォームローラーを買ったものの、適当にゴロゴロ転がしたり、使いこなせずにしまいこんだままにしたり、という話もよく耳にします。どこをほぐすかを明確にして柔軟性向上と憎きセルライト対策をしていきませんか?
筋肉の癒着をはがしてリンパケア
筋肉や臓器など全身を網の目のように覆う筋膜が癒着したり硬くなったりすると、筋肉の動きが悪くなってしまいます。柔軟性を高めるためには筋肉の付着部分を意識しながら筋膜リリースを行い、筋膜・筋肉の状態を良くしていきましょう。
もも裏の筋肉は坐骨から膝下の骨に付いており、筋肉の付着部分をゆるめると筋肉は伸びやすくなります。まずはローラーで筋肉の端~全体をほぐしてあげることで、その後のストレッチの効果がぐんと高まります。
また、太もものお悩みで多いのがセルライトで、成人女性の80%以上にあると言われています。
体の中の老廃物は、リンパ液の中を流れてリンパ節でろ過され、体の外に排出されます。この老廃物が脂肪に付着して固形化したものが「むくみ型セルライト」です。リンパ液の流れが滞ると代謝が悪くなり、脂肪細胞は線維化していき、これが血管・リンパ管を圧迫してさらに代謝が悪くなるという悪循環に陥ってしまいます。
リンパには心臓のようなポンプ機能がなく、そばを通る筋肉の収縮、血管の動き、深い呼吸によって流れます。体の中のセルライトを全てなくすのは難しいですが、フォームローラーを使って筋肉の緊張をほぐして血流を促すことでリンパの流れも促進させ、セルライトを目立たなくさせたり新たにできるのを防いだりする効果が期待できますよ。
やり方
左のお尻の骨(坐骨)の手前にローラーをセットして背骨を伸ばす。右の足は膝を立てて前に置くか後方に引く。
太ももとお尻の境目でお尻を縦に小さく揺らしてほぐす。さらに、太ももをつけ根から外回しにして揺れ、内回しにして揺れ、もも裏のつけ根の中央・外側・内側をほぐす。
ローラーの後ろにお尻をついて、膝裏から太もものつけ根までローラーを大きく動かす。さらに、太ももをつけ根から外回しにしてローラーを転がし、内回しにして転がし、もも裏の中央・外側・内側と全体的にほぐして流す。
膝裏にローラーを当てて横に小さく揺らしてほぐす。
詳しいやり方を動画で見る
もも裏全体と膝裏の順番は逆になっても大丈夫なので、筋肉の付着部分を意識しながらローラーを動かしてみてください。痛すぎる圧は逆効果になるため、気持ちよいという感覚がある圧に体重のかけ方を調整して行いましょう。
AUTHOR
高山ゆかり
ヨガインストラクター。【姿勢と自律神経を整え健やかに】 をコンセプトに活動。長年の運動不足により体調を崩したことをきっかけにヨガを始める。ヨガに筋膜リリース、ピラティスを取り入れることで硬かった体がほぐれ、インストラクターの資格取得に至る。福岡市内のスタジオ、自宅にてヨガレッスンを行う。RYT200/チェアヨガ/ピラティスインストラクター/アロマテラピー検定1級。プライベートでは2児の母。
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