【ヨガの素朴な疑問に回答】ヨガのクラス中に「おしっこ」を我慢するのは悪いこと?

 【ヨガの素朴な疑問に回答】ヨガのクラス中に「おしっこ」を我慢するのは悪いこと?

泌尿器科医とヨガティーチャーが語ってくれた。

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クラスでヨガのポーズをとっているとき、突然おしっこがしたくなることは誰にでもあるはず。個人的な経験では、この瞬間、部屋を出るか我慢するかを決めるのに、皮肉な四文字熟語が頭の中を駆けめぐることになる。席を立ったら授業の邪魔にならないか?我慢しすぎて尿路感染症にならないか?マットの上で思わずお漏らしをしないか?

突き詰めていくと、これらの疑問はストレスを与える以上のものがある。また、クラスから注意を奪ってしまう。そこで、ヨガクラス中におしっこを我慢することの道徳規範、いや、メカニズムについて、泌尿器科医とヨガティーチャーに意見を聞いてみた。

まず(重要なこととして):おしっこを我慢するのは悪いこと?

「時々おしっこを我慢しても長期的には何の影響もないはずです」と泌尿器科医で骨盤外科医のレナ・マリク医師は言う。しかし、マリク医師は、おしっこを何度も我慢することは、膀胱機能障害につながる可能性があると述べる。これは、定期的なトイレ休憩のない職業に就いている女性によく見られることだそうだ。「そのような状況下では、膀胱が引き伸ばされ、排尿時に弱い収縮が起こり、排尿が終わったときにすべての尿が空にならない可能性があります」と彼女は言う。この収縮は、尿路感染症や、最悪の場合、膀胱を完全に空にすることができない尿閉の原因となる可能性があるそうだ。

レッスン中におしっこがしたくなった。どうすべき?

まずは、パニックに陥らないこと。次にレッスンに集中することだ。マリク医師は、ティーチャーや行っているポーズなど、何かに集中して気をそらすことを勧める。それでもまだ衝動に駆られるようなら、「トイレにいきたい」という強烈な感情を和らげるため、素早くクーゲル運動を何度か行うことを推奨している。もちろん、衝動が強すぎたり、痛みを感じたりした場合は、遠慮せずにいつでもトイレに行こう。一時的に、おしっこを我慢するのは大したことではないが、自分を傷つける(または汚す)危険を冒してまで、そんなことはしたくないものである。

トイレに行くために教室を出たい。どのようにすれば失礼に当たらないか?

おしっこを我慢できる場合もある。一方、どうしても我慢できない場合もある。もし、トイレに行きたくなったら、タイミングを見計らおう。陰ヨガの指導者であり、トレーナーでもあるリサ・ジャンさんは、シャヴァーサナに入った瞬間に他の生徒のそばを通るのではなく、よりアクティブなシークエンスの間に部屋を出ることを勧めている。活発に動いている間は、トイレにこっそり行って、こっそり戻ってきても誰にも気づかれないとジャンさんは言う。「しかし、シャヴァーサナや本当に静かなときは、エネルギーが部屋の中で動いていることがわかるでしょう」と彼女は述べる。

ジャンさんは、陰ヨガの最後のポーズの後、サウンドヒーリングを始める前に、クラスでトイレ休憩を取ることが多いと言う。サウンドバスの途中でトイレに行くことは、自分のエネルギーだけでなく、周りの生徒のエネルギーにも悪い影響を与えると、ジャンさんは言う。「私たちは、生徒たちが落ち着いて、ただ休んでいてほしいのです。そして、誰かがトイレに行くために席を立つようなことはしないでほしいのです」と彼女は述べる。

クラス中にトイレに行かずに済むようにするにはどうしたら良いか?

ヨガクラスに行く前に、重い食事をしないように気をつけましょう、とジャンさんは言う。つまり、パスタやサンドイッチはクラス後の食事に回すということである。さらに、スタジオに入る前に水を一気飲みしたくなるかもしれないが、その代わりに水を少しずつ飲むようにしよう。(クラス中も同様である)。そうすることで、急いでトイレに駆け込まずに済み、クラスに集中することができる。

教えてくれたのは…エレン・オブライアンさん
エレン・オブライアンはヨガジャーナル のスタッフライター。ライフスタイル、カルチャー、健康分野を得意とする。Twitter: @ellenobrien0

ヨガジャーナルアメリカ版/「Is It Bad to Hold Your Pee During a Yoga Class?

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By ELLEN O'BRIEN
Translated by Hanae Yamaguchi

AUTHOR

ヨガジャーナルアメリカ版

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全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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