【相談】生のサラダやフルーツを食べると「食後にお腹が張って苦しい」 どうすれば?#毒出し保健室
アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。 「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!
【今回のお悩み】「食後にお腹が張って苦しいです」
「以前から便秘気味だったため、生のサラダやフルーツをたくさん取ろうと思い食べるものを変えてみたところ、逆にお腹が張るようになりました…ちなみに排便はしますが、うさぎのようなコロコロとした便でスッキリしません。朝ごはんは、コーヒーと食パン。昼ごはんは、コンビニやデリで購入するサラダとフレッシュフルーツジュース、夜ご飯は一人暮らしなので食べたり食べなかったり…友達と外食してお酒を飲むこともあります。健康のために食事方法を変えたのに、苦しくなってしまい辛いです」(30代会社員女性)
アーユルヴェーダアドバイザーのアドバイス
生の野菜やフルーツは逆効果かも?加熱した野菜やフルーツに変えてみて!
お腹が張って便秘気味なのは辛いですよね。けれど、ご自身で体の声に耳を傾けて色々実践されているのは素晴らしいことだと思います。体のちょっとした変化にも気づかれているので、適切な”食べ方”で改善していくと思いますので安心して下さい。
食養生をする時に、多くの方が陥りやすいのが「あれがいけない」と制限してしまうことや「あれがいい」とそればかり食べてしまうということです。けれど、アーユルヴェーダの食養生で大切なポイントは、”何を”食べるかよりも、”どのように”食べるかということ。
サラダやフルーツなどは食物繊維が豊富なイメージがあるため便通に良いようにも思えますが、加熱されていない野菜やフルーツは消化に負担がかかると考えられています。
相談者さんは、以前から便秘気味だったということもあり、消化の力がそこまで高くないことが考えられます。ですので、生野菜や生のフルーツは逆に控えるのがおすすめ。また、コロコロな便の状態から見てみても、体の中が乾燥していることが予想できます。なるべく加熱して適度な油分を含む食べ方にシフトしてみてはいかがでしょうか。
相談者さんが積極的に摂るのをおすすめの食べものは以下のもの。
・やわらかく炊いた玄米
・お肉
・発酵食品(納豆やキムチ)
・ごま製品
・適度なスパイス(クミン、カルダモン、黒コショウ、マスタードシード、ディル、シナモン、クローブ、ナツメグ)
・ギー
・ごま油
・熱した果汁の多いフルーツ
・温かいフルーツジュース
・白湯
”重く”、”温かく”、”適度な油分と湿り気のある”がポイントです。特に、アーユルヴェーダの万能オイルと言われるギーはおすすめ!オイルの中でも消化力を助ける唯一のオイルと言われていて、便秘解消にも効果的。このギーとドライ生姜とミルク(オーツミルクや豆乳がおすすめ)で作ったドリンクを就寝前に飲むと翌朝排便を促すことに役立つかもしれません。ぜひ試してみて下さいね。
コロコロうんちに悩んでいる方におすすめ!就寝前に飲みたいホットドリンクレシピ
【材料】
・ギー 小さじ1杯
・ドライ生姜 少々
・オーツミルクや豆乳 コップ1杯
【作り方】
1. お好みのミルクをお鍋に入れて温める。
2, 温めたらコップに注ぎ、ギーとドライ生姜を加える。
3. 完成
もちろん、ライフスタイルや季節、年齢などで体調は変化しますので、その都度食べ方を変えていく必要があることは忘れないで下さいね。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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