【相談】「白いニキビが顎にポツポツと。どうすれば?」#アーユルヴェーダアドバイザーの毒出し保健室
アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。 「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!
今回のお悩み「白い大人ニキビをなんとかしたい!」
「ここ最近白い大人ニキビがポツポツが気になりはじめました…。場所は顎が多く良いのか悪いのかマスク生活のおかげで隠れていますが、マスクをしていたら逆に治らないのでは?とも思っています…。とはいえ、マスクを外す勇気もなく…。お肌のためにしていることと言えばたくさん寝るようにしてるくらいで、その他は特に何もしていません。食事にも気をつけた方が良いのかなと思いつつ、一人暮らしなのでつい作るのが億劫になってしまい、スーパーのお惣菜弁当などで済ませてしまうことも少なくありません。ガッツリ食べるのが好きなので、唐揚げやトンカツ弁当を食べたりすることも多いです。暖かくなってきて陽気な気候の下で、わたしは鏡を見るたびにブルーで憂鬱です」(30代・女性・会社員)
アーユルヴェーダアドバイザーのアドバイス
老廃物が溜まっているサインかも?油っぽいお食事を控えて消化力を促そう
ニキビで憂鬱になるのはとてもよく分かります。けれど、ニキビは相談者さんがもっと良くなるためのカラダや心からの何かしらのサインだと思って下さい。しっかりと対処していけば、必ずニキビも消えますので安心して下さいね。
では気になるサインについてですが、アーユルヴェーダ的に考察してみると、老廃物が上手く排出されずにカラダに毒素が溜まっている可能性が考えられます。
ニキビには赤や黒、そして白などの色がありますが、その色によって原因を予想することができます。相談者さんは白ニキビということですので毛穴の詰まりが原因として考えれます。また顎周辺に出るニキビは、カラダのリンパが滞っている時、またホルモンバランスが乱れている時などによく見られるとアーユルヴェーダでは考えられています。
つまり、カラダに不要なモノが上手くカラダの外に排出されずに、毛穴が詰まってしまい、白ニキビが出てきてしまった可能性大。本来皮脂や肌からの老廃物がきちんと滞りなく排出されていれば、ニキビは防げるはずです。
油っぽいお食事を好んで食べているとのことですが、揚げ物は特に消化しにくい食べものです。オイルを想像想像してみて下さい。サラっとしているというよりかは、ドロッと重たいイメージを持ちませんか?重たいものは動きも遅くなるため、消化活動にも負担がかかります。
できれば、なるべく消化に良いお食事へシフトしてみて下さい。消化に良いお食事を選ぶようになると消化力もアップし、カラダの中に溜まっている毒素を排出するようになります。
また、アーユルヴェーダがおすすめする消化促進剤は”白湯”です。
好きなものを無理に我慢してもストレスになってしまうと場合もあるため、そんな時はお食事中に白湯をすするようにとって、消化が促すのがおすすめです。ただし注意したいのが、お食事の直前に白湯をたくさん取るのはNG。逆に消化力を弱めてしまう可能性があると言われています。
アーユルヴェーダ的正しい白湯の淹れ方
【プレーン白湯】
- お水をやかんに入れ沸騰させる。
- 沸騰したら、火を中火にする。(ボコボコと大きな気泡が出るくらいが目安です。)
- 15分そのまま沸騰させ、火を止めて完成。
- 体温+20℃の55~58℃まで冷まして飲む
わたしは、レモンやしょうが汁を絞って入れたり、その日の体調によってスパイスをプラスすることもあります。
朝目覚めたら、まずコップ1杯(150㏄程度)をゆっくり時間をかけて飲みます。人によっては、8時間以上のプチ断食明けの最初に口にするものでもあるため、胃腸をびっくりさせないためにもゆっくり”すする”ように飲むのがポイント。胃腸が温まってからだ全体の代謝が上がり、一日の活動に備えます。また、白湯が老廃物を押し流して排便を促すことも期待できます。
朝昼夕の食事のたびに、食べながらコップ一杯飲むのも◎。ひと口食べて、ひと口すするようにゆっくり食べるも飲むも味わってみてはいかがでしょうか。
ただし、白湯をたくさん飲めばいいわけではないので、摂取量1日800mlを目安にするようにしましょう。
余談ですが、これから暖かい春の時期は、現代医学でも大人ニキビが増えやすいと言われる時期でもあります。暖かくなり皮脂の増加が原因となったり、花粉の影響も考えれれているようです。こうした原因にも白湯は効果的に働くと考えれていますので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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