【季節の変わり目…肌が乾燥する・ゆらぐ原因とは】「乾燥に負けない肌」のための食と生活習慣
寒い冬の季節から、ようやく春が訪れそうな予感。ですが、顔や体の肌の乾燥が気になるという方も多いのではないでしょうか。そんな時はまずは体の内側からメンテナンスをしましょう。
日本のような四季がある環境では、季節の変わり目が訪れます。最近では肌寒い冬が終わりかけ、春が訪れようとしていますが、肌の乾燥に悩んでいる人も増える季節です。
肌の乾燥の原因にはいくつかありますが、大きな理由としては朝夜の寒さと昼の日差しのような寒暖差が考えられます。
寒暖差によって乾燥肌や肌荒れとなる原因
肌の揺らぎ
外部環境の寒暖差が大きくなるほど、肌は大きな負担を感じています。これは、寒暖差によって肌のバリアに関係する酵素の機能が低下してしまうため。物理的な外部ストレスによって肌の揺らぎは大きくなってしまいます。
そのため、いくらスキンケアで保湿しても、乾燥状態が良くならない…という場合も多くなります。
寒暖差のストレス
気温の変化は、私たち人間や生き物にとって大きなストレスになります。その結果、自律神経やホルモン分泌のバランスが乱れてしまい、肌の乾燥を招く可能性があります。
紫外線
夏のイメージが強い紫外線ですが、一年を通して紫外線は地球に降り注いでいるため、通年での対策が必須です。紫外線を浴びた肌は、水分がかなり減少しています。肌のバリア機能の低下に加えて水分が減ってしまうことで乾燥肌に拍車をかけ、肌荒れを招きます。
花粉、ホコリなど
寒暖差による肌の揺らぎやストレスによって、肌のバリア機能が低下している状態は、さまざまな刺激によって肌荒れを招きます。
その代表が花粉で、特に春先や秋口になると花粉が飛散を始めます。花粉は微粒子であるため、肌表面から刺激を加え、赤みや肌荒れの原因になります。
また、ホコリも花粉同様に肌に直接ダメージを与える原因です。ホコリの多い場所をなるべく避ける、外から帰ってきたら花粉を落とすために顔を洗うなどの工夫が必要です。
季節の変わり目の揺らぎ肌に負けない食・生活習慣
ビタミン類をしっかり摂る
五大栄養素の一つであるビタミンは、水溶性および不溶性合わせて13種類あります。その中でも意識して摂ってほしいのはビタミンA、E、C、B6です。
ビタミンAECは三つ合わせてエース(ACE)と呼ばれ、皮膚の健康や抗酸化作用を持つことから美肌に欠かすことができません。ビタミンAは緑黄色野菜(人参など)、ビタミンEはカボチャやナッツ類、ビタミンCは柑橘系の果物や野菜に含まれます。
ビタミンB6は、栄養素の代謝を助ける働きをもち、肌の健康を促進します。玄米やさつまいもなどに含まれる栄養素です。
良質な脂質を補う
乾燥肌は気温の変化だけでなく、食事の脂質量が低いことでも起こります。
また、脂質は女性ホルモンや男性ホルモンの材料にもなるため、正常なホルモン分泌を維持するためにも必須の栄養素です。
ダイエットや偏った食事で脂質の量が減っている場合は、不飽和脂肪酸を多く含む良質な脂質を積極的に取り入れましょう。例えば、ナッツ類やオリーブオイルといった植物性の油がおすすめです。
夜ふかしを避け、しっかり睡眠をとる
夜遅い時間まで起きていませんか?
睡眠は人間が本来持っている体内時計を正常に回すために重要な鍵を握っています。夜ふかしをしてしまうと、体内時計が正常に回らず、自律神経を乱す原因にも。できれば日付が変わる前には寝るようにし、早寝早起きで最低でも7時間の睡眠時間を確保するようにしましょう。
軽い運動(ストレッチやヨガなど)
血流を良くすることは、全身に酸素や栄養素を運ぶという意味でも重要です。食事で取り入れた栄養素を、運動でさらに効率よく利用しましょう。激しい運動をする必要はなく、じんわりと汗をかく程度の運動(ストレッチ、ヨガ、散歩など)で問題ありません。これにより肌の基礎体力を上げ、寒暖差のストレスに負けない体づくりをしましょう!
AUTHOR
河原あい
フリーランスライター。福岡出身。管理栄養士免許取得後、環境系大学院博士課程にて乳酸菌の研究中。プラントベース・ヴィーガンな栄養学、インナーケアに関する記事の執筆と、腸内環境を整えることの大切さをSNSにて発信している。
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