「ずっとこのままでいいのかな…」今の自分にモヤモヤした時に伝えたい|夢や目標の見つけ方
あなたには夢がありますか?「夢がない」「なりたいものがない」と悩んでいませんか?将来の目標を聞かれても分からない方。なりたい自分が見つからないと悩んでいる方は、今回の記事をぜひ参考にしてくださいね。
Aさんは、職場で上司から夢や目標を聞かれても何も答えることができませんでした。特に出世したいわけでもないし、やりたいことがあるわけでもありません。ある程度、今のライフスタイルや仕事、友人関係に満足はしています。毎日ほどほどに暮らしていければいいと思うけれど、改めてこのままでいいのかなというモヤモヤがあります。
夢が見つかるとどうなるの?
そもそも夢がなくてもよいと感じている人もいるでしょう。夢が見つかると、どんな変化があるのでしょうか?
私たちは夢や目標を持つことで、生活にメリハリが生まれます。毎日の仕事や生活をただこなすのではなく、目標のために何をすべきかと主体的に行動できるようになります。そして、主体的に行動する感覚は、達成感ややりがいにつながります。以前よりも生き生きと生活できると感じ、日々の充実感が増すかもしれません。夢は叶えることだけが大切なのではありません。叶えるまでの過程の中で、考える力、客観的に見る力、計画を立てる力、行動に移す力など、様々な力を身につけていくことが大切なのです。たとえ、夢や目標を変更したりあきらめたりすることになっても、過程で身につけたものはあなたの力になり、失われないものになります。
夢を自分であきらめていませんか?
夢を持つ前にあきらめたり、自分で自分にブレーキをかけてませんか?「自分はどうせ何もできない」「夢を見るだけ無駄だ」「夢が叶わないと落ち込むから夢は見ない」など、あきらめていませんか?もしそうだとしたら、なぜあきらめてしまうようになったのでしょうか。幼い頃から挑戦する前に、あきらめるように言われてきたのでしょうか。挑戦しても失敗することが多かったのでしょうか。それは子供の頃に挑戦したものが「ちょうどいい」ものではなく、ハードルが高いものを選んでしまっていたのかもしれません。子供の頃は自分で「ちょうどいい」ものを見つけることが難しいのです。また、もしかしたら、自分の想いではなく、他人の想いを優先して生きてきたのかもしれません。そうすると自分の好きなこと、やりたいことに気づく力が育っていないため、夢が見つけづらくなってしまいます。
夢を見つけるために
それでは夢を見つけるどのような方法があるのか紹介します。もちろんすぐに見つからないかもしれませんが、意識することで少しずつ気づくことができるでしょう。
1. 好きなものを書き出す
夢を見つけるために、自分は「どのようなことが好きなのか」「自分は何をしていると幸せや楽しさを感じるのか」気づくことが大切です。興味や関心があることでもよいでしょう。自分の気持ちが動くものを書き出してみることで、夢が見つかりやすくなります。
2. 得意なことを書き出す
得意なもの、上手にできると感じるものを書き出しましょう。もし得意なものが分からない人は、これまで誰かに褒められたことや頼りにされたことを思い返してみましょう。得意は日常の中に潜んでいるものです。「〇〇で賞をとった」などではなく、「話をまとめるの上手だね」「エクセルの入力早いね」「パソコンの設定教えて」と言われたなど日常の些細なことから見つけてみましょう。それでも見つからない場合は、率直に家族や友人に聞いてみてもよいでしょう。自分では気づかなかったことを教えてくれるかもしれませんよ。
3.小さなことに挑戦する
挑戦することに不安を感じる方は、なるべく小さなことから挑戦をしてみましょう。「今まで入りづらかった店に入る」「高齢者に席を譲ってみる」など、どのようなことでもよいでしょう。小さな挑戦を繰り返すことで少しずつ自信がつきます。そして、挑戦する中で自分の興味があることなど、新しい自分の一面を発見し、夢に繋がるかもしれません。
4.誰かをお手本にする
あなたの周りに夢に向かって努力をしている人や、夢を叶えた人はいますか?周囲にいなければ、芸能人やSNSで見つけた人でもよいでしょう。夢を持っている人を見本にすることや、「どうやって夢を見つけたのか」などを質問することで、参考になりやる気につながるでしょう。特にお手本にするためには、自分と同年代であったり、同じような境遇であったり、身近な人物がおすすめです。
5. 心からの願いに耳を傾ける
あなたの心のからの願いは何か自分に問いかけてみましょう。瞑想中の無意識と意識のまどろみの中で自分の夢や目標が見つかることがあります。例えば、ヨガニードラという瞑想では、ガイダンス中にサンカルパ (心からの願い)を問いかける場面があります。瞑想中に問いかけることで、他者から与えられた夢や社会的な望ましさではなく、より心の奥にある願いが出てきやすくなるかもしれません。
AUTHOR
石上友梨
大学・大学院と心理学を学び、心理職公務員として経験を積む中で、身体にもアプローチする方法を取り入れたいと思い、ヨガや瞑想を学ぶため留学。帰国後は、医療機関、教育機関等で発達障害や愛着障害の方を中心に認知行動療法やスキーマ療法等のカウンセリングを行いながら、マインドフルネスやヨガクラスの主催、ライターとして活動している。著書に『仕事・人間関係がラクになる「生きづらさの根っこ」の癒し方: セルフ・コンパッション42のワーク』(大和出版)がある。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く