体がいつも重い、だるい、疲れが取れない…年齢と共に増える"なんとなく不調"を解決する筋膜ほぐし
年齢を感じさせない綺麗な身体を維持する秘訣の一つは、筋膜ほぐし。人には言えない長年困っていたあの悩みも。筋膜ほぐしをしてあげることで解決するかもしれません。
「年齢を重ねてもしなやかに軽やかに動きたい!」誰もが願うことだと思います。でも現実は「何が原因か分からないけれども身体がいつも重たい感じがする」「身体のコリがなかなか解消されない」「だるさや疲労感がなかなか抜けない」「むくみ、冷え、血流の悪さが気になる」…など、困った悩みがありますよね。
軽く汗ばむほどの運動も良いとは分かっているけれども、なかなか一歩踏み出せない。そんなあなたにもまず、手軽な筋膜ほぐしを取り入れてみてはいかがでしょうか?続けていくことで身体の歪みや滞りが解消され、しなやかで弾力ある身体へと近づくかもしれません。
筋膜とは
身体を構成している骨、筋肉、神経、血管、内臓など、すべての器官を包む白くて薄いタンパク質の膜のことです。身体の構成要素をすべて包み込み、それぞれの場所に適正に位置するように支えています。つまり、全身が筋膜という容れ物で中身を傷つけないように包まれているのです。その筋膜が滑らかに滑り合い、それぞれの筋肉がうまく機能することでしなやかに身体を動かすことができます。正常な状態では筋膜は多くの水分を含みとてもしなやかで、弾力があります。しかし、生活習慣の偏り、姿勢や運動の癖、怪我、慢性的なストレスなどの結果として身体のどこかに緊張が集中すると、その部分の筋膜に変化が起こります。筋膜は柔軟性や弾力性を失い、硬くなり、粘着が増してきます。その結果、ねじれて萎縮したり分厚くなったり、癒着してしまい、それらに包まれた筋肉も自由に機能することが妨げられてしまいます。ある部分に歪みや緊張があれば、それに見合うように他もなんとかバランスを取ろうとして、他の部位でも緊張が起こり、その部分の筋膜も変化し、歪みは広がり、いつの間にか全身の不調へと繋がってしまいます。
この悪循環を避けるためにも、まずは筋膜ほぐしを取り入れ、縮んだり硬くなってしまった筋膜に軽く刺激を与えて、長さや形状を元の状態へ戻し緩めてあげることがとても大事となります。
筋膜ほぐし
楽な姿勢で座りゆったりとした気持ちで筋肉を軽くもみほぐし、痛気持ち良い圧をかけていきましょう。末端から中心へ向かってもみほぐす。片側が終わったら反対側も同じように繰り返す。日常のふとした時でも、運動前のウォーミングアップの一つとしても是非取り入れてみて下さい。
やり方
①まずは首元から、首を傾け、胸鎖乳突筋(耳の後ろから鎖骨の内側にかけて斜めにつながっている筋肉)をもみほぐす。
②腕を上げ、肘を曲げて上腕三頭筋(二の腕裏)を上から下へ向かってもみほぐす。
③脇下をもみほぐす
④脇腹の筋肉をつまむようにもみほぐす
⑤足を伸ばして反対足のももの上に足をのせ、足指の間を広げたり回しほぐす。足首も回す。
⑥ふくらはぎ、すね、下から上へもみほぐす
⑦もも全体まんべんなくもみほぐす
筋膜ほぐしをすることで、少し身体がぽかぽかしたり、身体も気持ちもゆるんだりしてくるかもしれません。ご自身の身体を隅々まで触ってあげることで幸せホルモンとも呼ばれるオキシトシンホルモンもでてきます。痛気持ち良い圧で良い塩梅を探り、もともとあなたの内側にある力を目覚めさせていきましょう。そして、年齢を重ねてもしなやかに軽やかに動ける身体がありますように。日常生活が豊かに過ごせますように。
AUTHOR
元田裕子
ヨガインストラクター。図書館司書として働いていた頃にヨガと出会う。心身がすっきり解放される感覚に魅了され、指導者資格を取得。現在は、オンラインレッスンのほか、横浜市内のヨガスタジオ、カルチャーセンター、子育て支援施設、神社などでクラスを担当。子どもから大人まで幅広い世代へセルフケアの大切さを伝えている。全米ヨガアライアンス500時間修了/龍村ヨガ指導者養成講座修了/経絡YOGA認定講師。インドのアーユルヴェーダDr.よりアーユルヴェーダ・マルマセラピーを学んでおり、アーユルヴェーダアドバイザー、マルマセラピストとしても活動の幅を広げている。
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