気分が塞いだ時やってみて【切り替え上手になる!】椅子でできるオープンハートヨガ
物事があまりうまく進んでいないと思ったり、少し視点を変えたいと思ったとき、椅子に座って一休みしたついでにぜひ「胸を開く」動きを取り入れてみてください。オープンハート・胸を開くことってどんな心の変化に繋がるのでしょうか?是非、体感してみてください。
胸を開くと気持ちが切り替わる?
日々生活をしている中で、良いときもあればそうでない時もありますよね。いつの間にか心の中がモヤモヤしたまま時間が経ってしまっている。なかなかやる気が起こらない。気持ちが塞いで次の行動に移せない…。ずるずるイヤな気持ちを引きずってしまう経験は誰でもあると思います。そんな時の自分を一度鏡でのぞいてみてください。もしかしたら、背中が丸くなり、胸が閉じていたり、目線が下向きになっていたり、顔の表情がなかったり…。そんな自分に気付いたら、またそうなりそうだなと思ったら、「胸を開く」動きを取り入れて気持ちを切り替えてみませんか?
一旦、難しく考えることはお休みして、胸を開く動きをすることでどんな風に感じるかなということを大事に行ってみて下さい。「体と心って、面白いほど繋がっている」と気付くかもしれません。
胸を開く効果
●胸周辺の筋肉が刺激され血流が良くなり、バストアップや姿勢が改善される
●横隔膜もしっかり動き深い呼吸へと繋がり、体内のエネルギーが大きく循環する
●自律神経の集まる太陽神経叢や脊柱の神経根を刺激することにより、倦怠感や無気力感が減少し活力が沸く
●心が開放的になる
●気持ちが前向きになる
日常生活ではどうしても前かがみの動作が多く、前かがみの姿勢が続くと胸が閉じ、気持ちも塞ぎがちになる傾向があります。しかし、体の動きをいつもと反対の動きへと少し変えてあげることで、不思議と心も開放的になるという効果が期待できます。今回ご紹介するポーズは、椅子を利用してできるものです。一休みするときに、是非行ってみてください。そして、胸を開くことでどんな心の変化が起きるか体感してみてください。
胸開きのポーズ
- 椅子に安定して浅く腰掛け、足裏をしっかり床につけて座る
- 足幅はこぶし2つ分くらいに開き、膝とつま先はできるだけ正面に向ける
- 両手をダランと垂らし肘をしっかり伸ばす
- そのまま手を後ろに引いて、椅子の後方を軽くつかむ(肩が上がりやすい場合、背もたれの下の方を持つ)
- 腰が反らないようにお腹に軽く力を入れて、お尻を座面にしっかり安定させる
- 吸う息で胸の中心を突き上げるようにして肩甲骨同士を後ろで寄せ、顔、目線を斜め上へ(アゴは軽く引く)
- 吸うたびに胸が広がっていき、心地良い呼吸が繰り返されるのをただ感じる(口角は少し引き上げる)
- 次の吐く息に合わせて両手を腿の上におろし、背中を丸めて一呼吸、休憩しましょう
伸びた三角のポーズ
- 立った状態で両手を横に広げ、両手首の下に足首がくるように両足を開く(膝裏が伸びすぎる感覚があれば少し足幅を狭めましょう)
- 両手を腰にそえ、片方の足は少し内側、反対の足は太ももの付け根から90度外側へ開く ※必ず膝とつま先の向きはそろえる(外側へ開いた足の方に椅子の座面、または背もたれをセット)
- 両腕を空高く上げ、両体側を伸ばしながら開いている足の方へお腹に力を入れたまま上体を傾けていく
- ゆっくり下の手を座面または背もたれへ置く(両体側が伸びる感覚を大事にする)
- 吸う息で上の手は空高く突き上げ、下の胸をもう一つ空へ向ける意識をもって胸開く
- 首はつらくないところでキープ
- 上げている手、両足つま先3点の末端まで呼吸を届ける意識をもって深呼吸を繰り返す(口角は少し引き上げる)
- 次の吸う息、上げている手に引っ張られるようにしながらお腹の力で状態を起こし、両手腰
- 両足つま先正面に向け、両膝を軽く曲げ足を閉じ、気をつけの姿勢に戻る(向きを変えて繰り返す)
いかがでしたか?
常に揺れ動く心を感じ取りながらも、その時自分にとって必要な選択ができますように。そして、胸を開いてみることで、次の動きにアクセスできる力へと繋がっていきますように。
AUTHOR
元田裕子
ヨガインストラクター。図書館司書として働いていた頃にヨガと出会う。心身がすっきり解放される感覚に魅了され、指導者資格を取得。現在は、オンラインレッスンのほか、横浜市内のヨガスタジオ、カルチャーセンター、子育て支援施設、神社などでクラスを担当。子どもから大人まで幅広い世代へセルフケアの大切さを伝えている。全米ヨガアライアンス500時間修了/龍村ヨガ指導者養成講座修了/経絡YOGA認定講師。インドのアーユルヴェーダDr.よりアーユルヴェーダ・マルマセラピーを学んでおり、アーユルヴェーダアドバイザー、マルマセラピストとしても活動の幅を広げている。
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