【漢方薬剤師が伝授】未病にも有効!?コロナ禍のストレス対策に役立つ「漢方薬」とセルフケア

 【漢方薬剤師が伝授】未病にも有効!?コロナ禍のストレス対策に役立つ「漢方薬」とセルフケア
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コロナ禍で感じるストレス。なんとなくイライラする、もやもやするけれどどう吐き出したら良いのかわからない…セルフケアの選択肢に、漢方を取り入れて生活を見直すと気持ちが晴れるかもしれません。漢方とストレスケアを、薬剤師であり心理カウンセラーでもある久保田佳代さんに伺いました。

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――漢方医学ではコロナ禍で増えるストレスやコロナ鬱。体にストレスが溜まった状態をどう考えるのでしょうか。

久保田佳代さん(以下、久保田さん):コロナ禍で「最近やる気がなくなり外出が怖いんです」「病院に行ったら抗うつ剤を処方されましたが飲みたくないです」「先の見えない不安感で動悸がします」などと、薬局に駆け込んでこられる方がいます。

新型コロナウイルスに感染すると、咳や喉の痛み倦怠感や息苦しさなど訴える方が多く、「肺」の症状がみられます。この「肺」という臓器は東洋医学では「気・血・水」の「気」の出入り口となります。肺の活動である呼吸は、清気(空気)を吸って濁気を外に出しますが、ストレスも濁気と同様に外に出すことで軽減できると考えられています。

マスク生活で閉塞寒を感じる事や深呼吸することも少なくなると、やはりストレスをため込んでしまう事に繋がります。

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久保田さん: また気の出入り口の「肺」の他にも、人はストレスを五行説でいう「肝」で感じます。肝は木の性質があり、木は太陽に向かって枝葉を広げますから、自分のエネルギーを上に向けているときに抑圧されたり思うようにできなかったりすると、葛藤が起こりそれがストレスとなります。しかし物事の結果が出るといったんストレスはなくなります。つまり経験値が結果として現れるまでの間がストレスなのです。

そして感情である怒りも「肝」に負担がかかります。怒ってばかりとかイライラが続くと、生活が整っていても肝臓の数値が上がることがしばしばあります。コロナ禍ではなるべく怒ってはダメなのです。怒り(肝)は悲しみ(肺)で抑えられると五行説は説いています。「肝」と「肺」はとても密接なのです。バランスを崩すことが不安やストレスに繋がりますので、深呼吸をして気持ちを楽にすることはとても大切です。

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提供:氣生薬局
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ヨガジャーナルオンライン編集部

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ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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