【誰にでもできる】身体を通してストレスを対処する方法とは?|臨床心理士が解説
簡単にできる、身体を使ったストレス対処とは?
筋弛緩法
カウンセリングやセラピーの中でも用いられる方法のひとつです。やり方は、身体の一部を呼吸に合わせて力を入れたり緩めたりするというもの。例えば、肩を上げ下げする、手を握って開くなどの動作を、吸う息で力を入れる、吐く息で緩めるという意識を持ちながらやってみましょう。
グラウンディング
意識を下半身(足や下腹部など)へ持っていき、安定性を作っていくことです。東洋医学の教えに、【上虚下実】という教えがあります。これは、上半身はなるべくリラックスしていて、下半身はどっしりとしている状態が望ましいということです。例えば、相撲のように四股(しこ)をふむ、足裏で大地を踏むように立つ、丹田のツボを意識して立つなど、ストレスを感じた時ほど、下半身に意識が向くような動作を行なってあげることが有効です。
セルフタッチ
臨床発達心理士の山口創氏は、ストレスや不安を軽くするために、自分で自分の皮膚に触れたり、優しく触る【セルフタッチ】が効果的だとしています。ストレスを感じると、どうしても首や肩、鎖骨などの上半身に緊張が入りやすくなります。そんな時は、顔や胸を中心に優しくタッピングをしたり、さすってあげましょう。手のひらの温かさを感じるだけでも気持ちがほぐれてくると思います。
ヨガ
ポーズをとることだけでも身体のストレッチになり解れますが、ヨガの優れているところは、呼吸を大切にすること。呼吸をプラスすることで、より筋肉がほぐれることや、呼吸を深めることで、ストレスによって乱れがちな自律神経のバランスを整えるといった効果もあります。
様々なストレス対処法がありますが、身体を用いた方法は、条件を選ばずに、多くの人がすぐに取り入れることができるのでオススメです。これ以外にも自分に合った方法があると思いますので、自分に合う方法を見つけ、続けてみてください。
AUTHOR
南 舞
公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。
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