二の腕のたるみが気になる振袖部分は「上腕三頭筋」という筋肉です。この筋肉は肩甲骨や腕の骨から肘にかけて付いています。またその反対側には力こぶを作る「上腕二頭筋」が位置しています。
上腕三頭筋がたるんでしまう原因として、もちろん単純に肥満なども挙げることが出来ます。しかし体重などが変わっていないのにたるみが気になる場合は、日常生活の腕の位置が関係していると考えられます。
上腕三頭筋は肘を伸ばして押し出す動きや腕を後ろに振る動きで使われ、上腕二頭筋は肘を曲げて物を持ち上げる動きや腕を前に振る動きで使われます。日常生活ではスマートフォンやパソコンの使用、料理中、ごはんを食べる、バッグを腕にかける、子供を抱きかかえるなど上腕二頭筋を使う動作が多い傾向にあります。
そして反射機能として、一方の筋肉が使われているときに、拮抗する筋肉はゆるむという「相反神経抑制」というものがあります。つまり上腕二頭筋が使われているときには、上腕三頭筋がゆるむ信号が出るということで出るということです。
さて、上腕三頭筋がゆるんでいると聞くとダンベルを持ちながら筋トレをしたくなるところですが、実は上腕三頭筋は上腕筋群の中で最も体積が大きい部分です。むやみに鍛えることで逆に腕が太くなりかねないため、まずは過度に緊張しやすい上腕二頭筋のストレッチを行うのがおすすめです。
1) マットの上に体育座りのように膝を立てて座る。
2) 両手をお尻の後ろ、肩より少し後ろの位置につき、指先を自分の方に向ける。
3) 足と膝の間をこぶし1つ分空ける。
4) 肩が内側に入らないように胸を張り、肘を伸ばし過ぎて『くの字(過伸展)』にならないように注意する。
5) そのまま息を吸いながらゆっくりお尻を持ち上げる。
6) 横から見た時に首から膝まで一直線になるようにキープ。
7) 息を吐きながらゆっくりお尻を床に着地させる。
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