あぐらは股関節の屈曲(曲げる動き)・外転(外に開く動き)・外旋(外に捻る動き)が起こっている状態です。この動きはある程度股関節の柔軟性が必要とされるため、座りにくさを感じることがあります。
中でも背中が丸まってしまったり、背中や腰に違和感、痛みを感じたりする場合は、お尻(大殿筋)やもも裏(ハムストリングス)の硬さによって骨盤が後傾していると考えられます。この部分の柔軟性を高めるためには座って膝を伸ばした状態の前屈、いわゆる長座体前屈を思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、長座で背中を伸ばして座るためにはあぐらよりも柔軟性が必要となるため、結局背中が丸まってしまい効果的にストレッチが行えない可能性があります。
ある筋肉(主働筋)を収縮させることで、反対側にある筋肉(拮抗筋)は緩むという神経反射のことを相反神経抑制と呼びます。今回の場合、腸腰筋の収縮を利用することで無理なく大殿筋やハムストリングスをゆるめられると考えられます。
<やり方>
1)マットの上に体育座りになり、両手を膝裏にセットする
2)太ももとお腹をつけ背骨を伸ばす
3)すねと床が平行になるところまで足を持ち上げる
4)両手を離し、腕を前に伸ばす
5)脚の付け根で引き付ける意識をしながらキープ
6)ゆっくり足を下ろす。
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