人に頼むのが苦手な"かくれ繊細さん"がすんなり人に頼めるようになる6つのスキル

 人に頼むのが苦手な"かくれ繊細さん"がすんなり人に頼めるようになる6つのスキル
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2. 謙虚で好感の持てる態度に罪悪感や自己否定感を持たなくてよい

謙虚で好感の持てる態度に、当のご本人が罪悪感や強い否定感、あるいは自分を卑下する気持ちを持ってしまうことがあります。強く言えないことで損をしていると思ったり、押しが弱いと言われたり、売り込みが下手だと思われているとか、自分は要領が悪い、と思い込んでいる場合に、自己に矛先が向かいます。他者ではなく、自らに矛先が向かいやすいのも、かくれ繊細さんならではではあります。

確かにそういう一面はありますが、こと「頼む」に関して言えばこの矛先を自分に向ける謙虚な姿勢自体は、とても適していると言えます。なので、むしろその柔軟さを「自分の武器」「社会的な鎧」と認識してうまく使い倒していただきたいのです。

かくれ繊細さんは、人から「良い人」「優しい人」あるいは、「気が回る人」「優秀」と思われるために、反抗的な気持ちやうんざりや不安やもじもじした気持ち、さらには負けん気の強さや、悔しさや、クヨクヨする気持ちなどを押し殺して、周囲から評価される鎧を身に着けてきました。

その結果、周囲の大方の人達が、あなたのその鎧を、本当のあなただと思ってくれていると思います。だから、それはそのまま使い続けてください。

鎧は、あなたが社会に適応するために、他の様々な本音をかなぐり捨て、奥に押しやることと引き換えに手に入れた戦利品なのですから。

つまり、あなたのその謙虚で、好感の持てる態度に、「弱腰すぎるからもっと堂々とした方がいいのではないか」と、罪悪感や否定感を持たなくて大丈夫です。

ぐるぐるする思考を止めて人に頼むことができるようになれば、謙虚で好感の持てる態度をすでに獲得しているかくれ繊細さんは、鬼に金棒を持たせた状態です。ぐるぐる思考の止め方は、次回お伝えしたいと思います。

やや観念的な話になりましたが、「かくれ繊細さんが頼むために使える有効なスキル」に話を戻します。

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時田ひさ子

時田ひさ子

HSS/HSP専門カウンセラー。繊細で凹みやすいが同時に好奇心旺盛で新しいものへの探求欲が旺盛なHSS型HSPへのカウンセリングをのべ5000時間実施。講座受講生からのメール、LINEのやりとりは月100時間以上。著書に『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(フォレスト出版、2020年)がある。



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