畑の薬!?食物繊維はごぼうの約3.5倍!【初夏の手仕事「らっきょうの無添加酢漬け」】


こちらでは「からだと地球に優しいレシピ」を野菜たっぷりご飯系で連載しています。全て卵、乳製品、小麦、白砂糖を使わないヴィーガン&グルテンフリー。体型や健康のことが気になる方に、積極的に食べて欲しい栄養たっぷりな旬のお料理を、料理&ピアノ教室【ピアノスイーツジューンベリー京都】がご紹介。講師は獣医師、栄養学講師でもあり【カンタン!食べてきれい、健康になれる魔法のレシピ】をお伝えします。自身も3人子育てママでもあり、手軽さと栄養を重視!是非お試しください。
らっきょうの驚くべき栄養価とは?
6月から出回り始める土つきの生らっきょう。中国から伝わったネギ科の食物で、昔からその健康効果は注目されてきました。畑の肉は大豆とはよく聞きますが、らっきょうが「畑の薬」と呼ばれるとは知っていましたか。
今回はそんな旬の食べ物らっきょうのパワーとともに、簡単らっきょうレシピを酢漬けと塩漬けの2種類でご紹介。加熱もいらない、混ぜて漬けたら完成です。

驚異の食物繊維量
らっきょうの食物繊維は野菜の中でもトップクラス。その量は、なんと21g(生100g中)。これは、成人が1日で取るべき目標量の約20gを、これだけで満たしてしまう量なんです!
ここまでの食物繊維を含む野菜はなかなかありません。食物繊維の多いゴボウでも6g、らっきょうと似たような野菜であるニンニクにも3gしか含まれないのです。他の身近な野菜でも食物繊維を比べてみましたが、らっきょうの食物繊維は驚異の多さですね。

しかも、らっきょうはさらに嬉しいことにその9割が「水溶性食物繊維」で18gもあります。食物繊維には不溶性と水溶性があり、日本人には、水溶性が特に不足していると言われています。いずれもバランスよく食べることが勧められますが、ほとんどの野菜には不溶性が多く、「水溶性食物繊維」をとることは意外と難しいのです。
そんな中、らっきょうを数個食べるだけで水溶性食物繊維を補えるとのこと、是非常備してみてはいかがでしょうか。
ガンの予防まで!?「水溶性食物繊維」の作用とは?
水溶性食物繊維にはとても嬉しい作用があります。
①便秘の予防、改善
水に溶けて、便をスルッと出やすくします
②血糖値の上昇を抑制
ネバネバとして糖の吸収を遅らせ、血糖値を上がりにくくします
③脂質異常症を予防
コレステロールの吸収を抑えます
④高血圧の予防
塩分を便と一緒に外に出します
⑤腸内細菌を元気に
腸内環境を整え、悪玉菌を減らし、乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌を増やしてくれる
⑥発ガン物質の抑制
善玉菌が免疫力を上げ、発がん物質が作られにくくなる
いかがでしたでしょうか。
らっきょうには他に右に出るものはないほどの水溶性食物繊維が含まれます。
他にも硫化アリルという玉ねぎと同じ成分があり、血液をサラサラにして血栓を予防する効果があります。ビタミンCも含まれるので抗酸化作用でこちらもがん予防や美肌に期待できます。
※硫化アリルは独特な臭み成分でもあり、刺激になることがあります。食べすぎると胃もたれをおこす可能性があり、らっきょう漬けも一日4~5粒ほどに抑えましょう。
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